マグネシウム

マグネシウムは栄養素のミネラルです。マグネシウム欠乏症は、先進国においてビタミンDに次いで2番目に多い欠乏症です。マグネシウムの欠乏は血圧を高め、インスリン感受性を低下させます。

概要

マグネシウムは必要不可欠な栄養素のミネラルで、人体の中で2番目に多い電解質です。マグネシウム欠乏症は先進国で多くみられます。不足すると、血圧が上昇し、耐糖性が低下し、神経の興奮を招きます。

穀類はマグネシウムをあまり含まないため、マグネシウム欠乏症は西欧風の食生活を送る人に多くみられます。その他の優れたマグネシウム源であるナッツ類や葉物野菜はさほど頻繁に摂取されません。食生活の改善によってマグネシウム欠乏症は治療可能です。不足を補うために補給される場合、マグネシウムは血圧を低下させ、インスリン感受性を高め、鎮静剤として働きます。

健康的なマグネシウム値を保つことは、うつ病やADHDに対する保護作用にも関わっています。マグネシウムの補給は体脂肪の低下やけいれん痛の軽減にはあまり効果はありません。運動能力の増強にマグネシウムが有効かどうかを判断するには更なる研究が必要ですが、初期成果を見るかぎり、あまり期待はできません。

体が必要としている量に応じて腸内で吸収される量も変わるため、補給による副作用はあまりありません。過剰にマグネシウムを摂取しても、体が必要な分のみが吸収されます。しかし、過剰摂取は胃腸障害は胃腸障害や下痢を引き起こすことがあります。

基礎知識

混同注意
マンガン

注意事項
・一般的にマグネシウムは刺激性ではありません。不足した場合、高用量のマグネシウムの急性摂取は軽度の鎮静作用をもたらすことがあります。

摂取方法

一般的なマグネシウム補給時の服用量は200-400mgです。どのようなマグネシウムでもマグネシウム欠乏症の治療に用いることはできますが、投与量あたりの基本的なマグネシウムの成分が少ないためL-トレオン酸マグネシウムは除きます。下痢や膨満感といった胃腸における副作用は酸化マグネシウムや塩化マグネシウムの補給によっておきることがあります。これは、これら2つの吸収率が低いことにあります。一般的にはクエン酸マグネシウムが補給に適しています。L-トレオン酸マグネシウムは向知性薬として使用することができます。

マグネシウムは毎日、食物と共に摂取しましょう。

欠乏を補うために多量に摂取する際は、マグネシウムジグリシンもしくはグルコン酸マグネシウムで摂取しましょう。