認知症の症状

認知症は病気ではありませんが、脳への損傷の結果に起こる様々な症状の総称です。多くの病気を原因として、そうした症状が起こることがあります。

アルツハイマー病に特有の症状

認知症の原因として最も一般的であるものに、アルツハイマー病があります。アルツハイマー病の一般的な症状と認知症の他の形態は次のようなものです。

・記憶喪失。特につい最近のことの記憶力に問題がある。例えば、メッセージを忘れる、道順や名前を忘れる、何度も何度も繰り返し質問をする、など。
・組織力や計画力を必要とする仕事や活動をすることが難しくなっていく
・不慣れな環境だと混乱してしまう
・正しい言葉が出てこない
・数や店でお金を扱うことが難しくなる
・性格や感情が変化する
・欝病

認知症(認識機能障害と呼ばれることもある)の早期の症状は、通常は軽度なものが多く、徐々に少しずつ進行していくことが多いです。このため、認知症があっても自分では気がつかず、家族や友人も気がつかないため、しばらくの間家族や友人には真剣に受け止めてもらえないこともあります。

認知症では、時とともに脳が損傷していき、作用が劣っていきます。認知症の症状は、変わることがあり、深刻になることもあります。

こうした理由から、記憶障害ではないと心配する場合、早めにかかりつけ医に相談することが重要です。

症状がひどくなっていく早さと、症状が深刻になっていく方法は、認知症の原因が何であるか、また体全体の健康状態によっても異なります。このことから、認知症の症状とと深刻さは人によって大きく異なることがあります。

認知症は、人によって一つ以上の症状が起きることがあります。例えば、アルツハイマー認知症と脳血管性認知症が同時に起こる場合です。

認知症は、原因が違っていても同じように見える症状が多くある一方、異なる型の認知症が特定の症状を持っていることがあります。

脳血管性認知症に特徴的な症状

脳血管性認知症の症状は、突然急速に悪化することがありますが、症状の中には数ヶ月や数年かけてゆっくり進行していくものもあります。

脳血管性認知症の人は、筋力低下や半身麻痺など、脳卒中様の症状がでることもあります。

レビー小体病認知症に特徴的な症状

レビー小体病認知症は、アルツハイマー病による認知症と同じ症状が多く出ます。また、レビー小体病による認知症の患者は、典型的に以下のような症状が出ることがあります。
・きびきびしている時間とうとうととしている時間があり、または混乱レベルの変動がある
・幻覚が見える
・体の動きが遅くなっていく

前頭側頭葉型変性症に特徴的な症状

前頭側頭葉型変性認知症の初期症状には、感情の変化、性格の変化、行動の変化があります。例えば、この認知症のタイプの患者は、他の人の気持ちについて鈍感になっていくため、この病気の人は冷たく感情がなく見えることがあります。

抑制をなくしている可能性がある場合があり、不適切なコメントを述べたり、無神経なことをしたり、性格に合っていない行動を取っていることもあります。

前頭側頭葉型変性認知症の人は言語に生涯があることもあります。これには、話をしない、いつもよりも話をしない、適切な言葉を探すことができないこともあります。

認知症の最終段階における症状

認知症が進行すると、記憶障害とコミュニケーションを取ることの困難さが、非常に深刻になることがあります。後の段階では、患者は自分の健康に関心を持たなくなることがあるため、常に世話をし注意をしてあげる必要があります。

進行した認知症における記憶症状

認知症が進行した人の場合、家族や親しい友人を認識することができなくなることがあります。また、どこに住んでいて自分が誰であるのかさえ思い出せないこともあります。簡単な情報さえも理解することが困難で、基本的なことを行ったり、指示に従うことも、渦かしくなることがあります。

認知症が進行した場合におけるコミュニケーションの問題

認知症の人は、話すことが困難になっていき、話す能力も失っていくこともあります。コミュニケーションを取り続けることは重要で、顔の表情、ジェスチャー、手を触れるなどの言葉以外のコミュニケーション方法を認識させ、使ってみましょう。

認知症が進んだ人の運動能力

認知症の人たちの多くは、助けがないと動くことが困難になり、毎日の家事をする時も非常に不器用になります。突然歩けなくなり、寝たきりになる人もいます。

認知症が進んだ場合の尿漏れについて

認知症が進むと、尿漏れは一般的で、腸失禁がある場合もあります。

認知症が進んだ場合の、食事、食欲、減量について

食欲不振、体重の減少は、認知症の後期にはよく起こることです。認知症の患者と一緒にいる人は、患者が十分食事を摂れるように食事の際に手伝ってあげることが重要です。

多くの患者が摂食もしくは飲み込むことに問題があるため、喉に詰まったり、肺感染症などの問題を起こすことがあります。

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