ジフェンヒドラミン

一般情報

ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬とは、ヒスタミンの影響を相殺することによってアレルギー反応を軽減または防止することができる薬のことです。

ジフェンヒドラミンは極度の鎮静作用を引き起こすことがあります。その結果、眠る前の時間が短縮され、睡眠の深さが増します。このことから、ジフェンヒドラミンは一般的に、睡眠障害を一時的に緩和するために使用されます。

この薬は眠気を引き起こす可能性があるため、運転や危険を伴う行為（危険な機械の使用など）を行う場合には注意が必要です。また、アルコールは、薬の鎮静効果を高める作用があるため、アルコールと組み合わせるべきではありません。

抗ヒスタミン薬は、アレルギーによって起きる症状の原因となる状態を治療するものではなく、単に症状を制御するだけのものです。

ジフェンヒドラミンはどのように機能する？

ジフェンヒドラミンは、ヒスタミン（身体の痒みを引き起こす薬）や、アレルギー反応による他の症状の作用を打ち消すことができます。また、アセチルコリンと呼ばれる脳内の化学伝達物質の活性を低下させ、そのことで筋肉の痙攣や震えを緩和する作用もあります。

特別な予防措置

以下の場合には、薬をとる前に医師に相談しましょう。

・喘息
・肝臓や腎臓の病気
・緑内障
・てんかん
・心拍の乱れ
・12歳未満
・前立腺が拡大している
・排尿が困難
・重症筋無力症

また、以下を参考にしてみてください。

妊娠時

避けてください。胎児への潜在的なリスクが報告されています。使用前に医師に相談するか、妊娠しそうになった場合は医師に相談してください。

母乳育児

避けてください。この薬は母乳を通過し、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。使用する前に医師に相談してください。

ポルフィリア（Porphyria）

安全に使用できます。

幼児や子供

12歳未満の子供には使用できません。

高齢者

副作用起こりやすい可能性があるため、注意が必要です。

運転と危険を伴う仕事

この薬は極度の鎮静を引き起こす可能性があるので避けるべきです。

アルコール

ジフェンヒドラミンの副作用を増加させる可能性があるので、併用は避けてください。