成人の口の健康について

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正しい歯磨きの仕方やデンタルフロスの仕方を自分は知っていると思っていますか。基本を理解して口腔衛生を向上させるためにできることをしましょう。

歯磨きとデンタルフロスのような、シンプルなデンタルケアにあなたの笑顔はかかっています。しかし、正しい方法で行えているでしょうか。ここに紹介する方法を行って、口腔衛生を守りましょう。

口腔衛生は歯を清潔にすることから始まります。歯と歯茎の境目をきれいにし続けることで歯周病を予防することができ、歯の表面をきれいにすることで虫歯ができないようにすることができます。米国歯科医師会では歯磨きの基本を次のように考えています。

1日2回歯磨きをしましょう。歯磨きをする時には、急いで磨いてはいけません。歯磨きは時間をかけて行いましょう。

適切なものを使いましょう。フッ素入りの歯磨き粉と毛のやわらかい歯ブラシは口内を快適にします。電動歯ブラシを使うことを考えてみましょう。手で磨くときと比べて、プラークを減らし、軽度の歯周病(歯肉炎)を減らすことができます。歯磨きを効果的にすることが難しくなる関節炎などがある場合には、電動歯ブラシは役に立ちます。

よい磨き方を練習しましょう。ほんの少しだけ角度をつけて歯ブラシを持ちましょう。歯と歯茎の境目の部分に毛先を向けるように意識します。短く前後する動きでやさしく磨きます。歯の外側、内側、そしゃく面、舌をきれいにすることを忘れないようにしましょう。
歯ブラシを清潔に保ちましょう。歯磨きした後は毎回水で歯ブラシをすすぎましょう。歯ブラシを保管する時は立てて保管し、次に使うときまでに空気乾燥されるようにしましょう。交差感染を避けるために、他の歯ブラシとは離して保管しましょう。歯ブラシにカバーをかけたり、密閉される容器に入れないようにしましょう。細菌やカビ、イースト菌などが繁殖しやすくなってしまいます。

歯ブラシをいつ交換するべきかを知りましょう。3-4ヶ月ごとに新しい歯ブラシまたは電動歯ブラシのブラシ部分を変えましょう。もしくは毛先が不ぞろいや磨り減ってきたら変えましょう。

歯間と歯茎の間の狭い場所にはブラシは届きません。このため、デンタルフロスを毎日使うことが重要なのです。デンタルフロスを行うときは次のようにしましょう。

使う長さをケチらないようにしましょう。デンタルフロスを約46センチ使いましょう。片手の中指にほとんどのデンタルフロスを巻いておき、残りをもう一つの手の中指に巻きつけましょう。親指と人差し指の間で強くフロスを持ちましょう。

やさしく磨きましょう。歯と歯の間にフロスを入れて擦る動きを行いましょう。歯茎にフロスを差し込まないようにしましょう。歯肉線にフロスが届いた場合、歯に沿わせてカーブさせましょう。

一度に一つの歯を磨きましょう。歯茎と歯の間の場所にフロスを滑らせて入れましょう。やさしくフロスで歯の表面を上下させて磨きましょう。歯にフロスをかける毎にきれいな新しいフロスを使うようにしましょう。

デンタルフロスが使いにくい場合は、デンタルピック、歯間ブラシ、水フロス、プラーク除去リムーバーなどを使いましょう。

歯磨きを先にしても、デンタルフロスを先にしても、問題はありません。

毎日の歯ブラシやデンタルフロスに加えて、フッ素が入ったマウスウォッシュを使い口腔衛生を向上させましょう。

また、つまようじなどを使いたくなる衝動を抑えるようにしましょう。口内を傷つけ細菌が入りやすくなります。

歯周病やその他の口腔内の病気を予防するため、歯科医での口内クリーニングや検査を定期的に行いましょう。また、その際には以下のような気になる症状がある場合は医師に相談しましょう。

赤い、柔らかくなっている、腫れがあるなどの歯茎の症状
歯磨きやデンタルフロスをする際に歯茎から血がでる
歯から歯茎が離れ始めている
永久歯がグラグラしている
上下の歯の噛み合わせの変化
熱いものや冷たいものへの過敏性がある
ひどい口臭が続いていたり、口内で普通ではない味がする
飲み込むことが困難である
口内の潰瘍もしくは治らない痛みがある

歯茎、歯、口の病気は早期の発見により、生涯に渡って口腔衛生をよい状態に保つことに役立つことを忘れないでください。

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