ストレスによってかゆくなる

最新の研究によって、ストレスが皮膚の免疫細胞を活性化させ、炎症性の皮膚疾患に繋がるかもしれないということが示唆されています。
皮膚は感染に対する防御の第一段階であり、物理的なバリアとしてだけでなく、侵入してきた細菌やウイルスに白血球が攻撃するための場所としても機能します。しかしながら、皮膚の免疫細胞が過剰反応し、アトピー性皮膚炎や乾癬などの炎症性皮膚疾患に繋がる可能性があります。
ストレスによって、炎症性皮膚疾患に苦しんでいる患者の発症を引き起こす可能性があります。脳に関与しているストレス認知と皮膚の間のこのクロストークは、脳と皮膚の繋がりを通して伝えられます。しかし、ストレスが皮膚疾患を悪化させる方法についてはほとんど知られていません。
研究の実施方法
Petra Arck医師をリーダとした、ベルリンのCharite University of MedicineとカナダのMcMaster Universityの研究者たちは、ストレスが皮膚の免疫細胞の数を増やすことによって皮膚疾患を悪化させる可能性があるという仮説を立てました。この仮説を検証するために、彼らはマウスを音響ストレスの中に置きました。
Arck医師のチームは、このストレスによって、皮膚の白血球の数が増加したということを発見しました。更に、免疫細胞を皮膚に引きつけるLFA-1とICAM-1という2つのタンパク質の機能を遮断することによって、ストレスによって誘発される皮膚の白血球の増加を防ぐことができました。
この結果を合わせると、これらのデータはストレスが免疫細胞を活性化させ、その後皮膚疾患を起こしてそれを継続させる中心となるということを示唆しています。現在の見解によって生み出されたArck医師のチームの将来的な研究目標は、リスクがある人を認識し、治療介入の対象となることに適した免疫細胞を特定することによって、ストレスによって引き起こされる皮膚疾患を予防することです。