いびきを治療する
生活スタイルを変えることで、いびきを治すことができる場合があります。これでだめであっても、さらなる治療をすることができます。
生活スタイルの変化
いびき治療の第一歩として、よく医師から提案されるのが生活スタイルの変革です。これには以下が含まれます。
・体重が過重であれば体重を軽くしましょう。
・アルコール飲料を、特に就寝前の数時間は飲まないようにしましょう。
・喫煙者は喫煙を止めましょう。
・定期的に運動をしましょう。こうすることで首の筋肉が鍛えられ、気道が狭くなってしまうのを防ぐことができるのです。
自分の薬がいびきに効く可能性があれば、他のものを処方することもできるでしょうし、医師に話しましょう。しかし、医師に相談せずに処方された薬の服用を中止しないでください。
仰向けになって寝ている時にいびきがひどくなるようであれば、体の側面を下にして寝るのが理にかなっていると分かるかもしれません。肩甲骨の間にポケットを縫い付けた上着を着てポケットにテニスボールもしくはゴルフボールを入れて寝ると、寝ている時に背中をつけずにいられます。
耳栓
いびきが健康問題は引き起こさないがパートナーに悪影響を及ぼしている場合、夜の間耳栓をつけてくれるように頼むのが、安くて効果的な問題解決法です。
抗いびき器具
生活スタイルを変えても改善しない場合、いびきを防止する抗いびき器具をたくさん試すことができます。これらの器具は普通NHSでは手に入りませんが、多くの規模の大きい薬局で購入できます。
さまざまな抗いびき器具が以下に書いてあります。
鼻の器具
いびきが主に鼻からくるようであれば、ブリーズライトか鼻腔拡張器を使うとよいかもしれません。
ブリーズライトは小さな粘着テープで、絆創膏に似た見た目です。寝る前に、ブリーズライトを鼻の外側に貼りましょう。ブリーズライトは鼻の穴を広げるので、睡眠中に鼻がふさがるのを防いでくれるのです。
鼻腔拡張器はプラスチックもしくは金属でできた器具で、少し鼻輪に似ています。就寝前に鼻の内側に装着すると、睡眠中に鼻の穴を広げてくれるのです。
いびきを治療する鼻の器具それぞれの効果を比較した実験は未だ十分になされていません。ほとんどの人々は、個人の好みで器具を選択します。
口腔の器具
いびきが主に口からくるようであれば、顎テープもしくはvestibular shieldを使うと良いでしょう。顎テープは顎の下に貼るテープで、口が睡眠中に開いてしまうのを防ぎます。
vestibular shieldはガムシールドに似た見た目のプラスチックの器具です。これは口の中にフィットして、空気の流れをふさぎます。これは鼻呼吸を促すので、口を開けていびきをすることを防ぎます。
鼻の器具と同様、どちらの種類の口腔器具がより効果的かについては限られた証拠しかなく、その選択は個人の好みによります。
下顎前方移動装置(MAD)
主に舌の付け根が震えるせいでいびきをしている場合は、下顎前方移動装置がよいかもしれません。
下顎前方移動装置はvestibular shieldに似ていますが、顎と舌を前方に押すように設計されています。こうすることで、喉の裏側の空間が増え、舌の震えの原因である気道の収縮が軽減されるのです。
下顎前方移動装置は約18ヶ月使い続けることができます。
薬
薬はいびきの症状を直接治療するものではありませんが、いくつかの根本的な原因を治すために使うことができます。
例えば、アレルギー性鼻炎(鼻の炎症と腫れ)がいびきを引き起こした場合、抗ヒスタミン薬鼻スプレーなら症状を予防することができるかもしれません。抗ヒスタミンはアレルギー反応の治療にとても効果的なのです。
あるいは、いびきが鼻づまりのせいで特にひどかったら、鼻腔鬱血除去薬の短期化学療法が効くかもしれません。ただし、症状を悪化させる可能性があるので、鼻腔鬱血除去薬を7日以上連続で使わないようにしましょう。
薬がいびきに効くか、医師がアドバイスをくれます。