妊娠中のカフェインについて

症状

カフェインとは何でしょうか?

カフェインは、コーヒー、紅茶、ソーダ、チョコレート、またエネルギー飲料や薬剤に含まれていることもあります。カフェインは覚醒作用があるため、目を覚まし続けることになります。

妊娠中、カフェインはお母さんと赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか?
カフェインは血圧、心拍数、尿の量を徐々に増加させます。カフェインは神経を過敏にし、消化不良や睡眠障害の原因となることがあります。妊娠中はカフェインに対して特に敏感になることがあります。これは妊娠していない時に比べ、体からカフェインが出て行くまでに時間が長くかかるためです。

妊娠中にカフェインを摂った場合、胎盤を通じて赤ちゃんまで届けられます。胎盤は子宮内で成長し、臍帯を通じて赤ちゃんに影響と酸素を与えています。

カフェインを大量に摂取した場合、流産(赤ちゃんが妊娠第22週より前に子宮内で死亡すること)の原因になると聞いたことがあるかもしれません。いくつかの研究ではこれが本当であるとしていますが、そうではないといっている研究もあります。カフェインが妊娠中に与える原因についてさらに詳しくわかるまでは、1日のカフェインの摂取量を200mg以下に制限することが最善です。これは摂取してよいコーヒーの量がカップで350ml以下の量です。自分の使っているカップの用量を確認して、どれだけカフェインを摂取してよいのか知ることが大事です。

カフェインを含んでいる食べ物と飲み物は何でしょうか?

カフェインは次のようなものに含まれています。

コーヒー、ヨーグルトやアイスクリームなどのコーヒー味の製品
紅茶
ソフトドリンクでカフェインが含まれているもの
エネルギー飲料
チョコレート、チョコレートシロップやココアのようなチョコレート製品

食べ物と飲み物に含まれるカフェインの量には幅があります。コーヒーや紅茶では、次のような内容によって、含まれるカフェインの量が変わります。

ブランド
製造過程
使用されている豆や葉の種類
飲み方(例えば、エスプレッソなのか、ラテなのか)
カップの大きさ。同じように見えたとしても、全てのコーヒーカップが同じ用量ではありません。自分の使っているカップの大きさを確認してみましょう。特にコーヒーや紅茶をお店で買うときです。自宅でコーヒーや紅茶を作るときは、カップの用量を確認してみましょう。

エネルギー飲料の中には、カフェインを大量に含むものもあります。例えば、700mlの量のエネルギー飲料には最大で500mgのカフェインが含まれている可能性があります。エネルギー飲料には多くの砂糖も含まれています。また、妊娠中には赤ちゃんに有害である可能性がある成分が含まれている可能性があります。エネルギー飲料に含まれている成分の全てについて私達はあまり知らないため、妊娠中は飲まないことが最善の選択と言えるでしょう。

1日を通して食べ物や飲み物から摂取するカフェインの量は蓄積されていきます。このため、朝食の時に一杯のコーヒーを飲んだ場合は、他にカフェインを含む食べ物や飲み物を制限するか摂らないようにしたいと思うかもしれません。

カフェインを含む薬剤にはどのようなものがあるでしょうか?

薬剤の中には痛み止め、頭痛薬、風邪薬として使われているものもあり、カフェインが含まれているため、ずっと目が覚め続けているようになります。米国食品医薬品局(FDA)は、薬剤に含まれるカフェインの量を表示するように求めています。

妊娠している場合、カフェインを含む薬剤を摂取する前に、医師に相談しましょう。これは処方箋薬でも市販薬でも同じです。処方箋薬は医師が処方する薬剤です。痛み止めや風邪薬などの市販薬は医師の処方箋がなくても買うことができます。

ハーブ製品でカフェインを含んでいるものもあります。ガラナ、イエルバ・マテ、コーラ・ナッツ、緑茶抽出物などが含まれます。ハーブ製品は、調理は薬剤に使われる植物であるハーブから作られます。米国食品医薬品局(FDA)は、ハーブ製品にはどれだけカフェインが含まれているのかについて表示することを求めていません。妊娠している場合、どれだけカフェインが含まれているかわからないため、ハーブ製品を使わないほうがよいです。

授乳中にカフェインを摂取しても大丈夫でしょうか?

米国小児科学会(AAP)は、授乳中の母親がカフェインを摂取しても安全だとしています。摂取するカフェインの量が少なければ母乳に影響はないため、授乳中はカフェインの摂取を制限すべきです。授乳中、一日にコーヒーを2-3杯以上飲む母親の授乳している赤ちゃんは、イライラしやすかったり、睡眠不足になる可能性があります。

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