チェストベリー
概要
チェストベリー(セイヨウニンジンボク)は、ベリーに由来するサプリメントです。バイテックスやイタリアニンジンボクと呼ばれることもあります。
チェストベリーは、今日では、主に月経前症候群の症状を軽減するために使用されます。チェストベリーは、多くの試験において、プラセボより優れた効能を発揮しました。体のほてり、腫脹、過敏性、睡眠障害、うつ病、様々な気分障害や、月経前症候群に関連する筋けいれんまでも和らげる効能があると証明されました。
動物実験により、チェストベリーを摂取することで、エストロゲン値とプロゲステロン値が上昇することが示唆されましたが、この作用を裏付けるには、更なる研究が必要です。チェストベリーは、月経前症候群への効用以外には、限定された効用しかありません。
チェストベリーは、月経前症候群の際に上昇するプロラクチン値を軽減するにあたって、ドーパミンと同様の働きをします。月経前症候群の際に人間の体内で不足するベータエンドロフィンを放出することで、オピオイドシステムにも作用します。
チェストベリーは、長い間、産児制限にも用いられてきましたが、その安全性を裏付けるには、更なる研究が必要です。薬との相互作用はないと考えられていますが、証拠が不足しているため、妊娠中や授乳中の女性はチェストベリーを摂取しないほうが良いでしょう。
基礎知識
注意事項
・薬物代謝酵素との相互作用が考えられます。しかし、薬剤との相互作用はまだ見つかっていません。
・妊娠中や授乳中の使用については、これまでに調査されていません。
摂取方法
チェストベリーは、乾燥させたチェストベリーの果実の重量に基づいて摂取します。標準的な用量は、150-250mgです。チェストベリーには、以下の2つの抽出物もあります。
BNO1095は、10:1の抽出物で、4mgから効果が現れます。
Ze110は、6-12:1の抽出物で、20mで効果が現れます。