バリン

その他

バリンは、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の一つですが、バリンのみに試験が行われるということはほとんどありません。恐らく身体組成においては最も重要でないBCAAであり、バリン特有の効果というものは何もないようです。

概要

バリンはロイシンとイソロイシンと並ぶ分岐鎖アミノ酸(BCAA)の一つです。

単体で見ると、バリン補充において、ロイシンやイソロイシン補充では置き換えることのできないような大きな効果は現時点ではありません(「分岐鎖」を持っていること自体がいくぶん生物活性であるものの、その度合いはBCAA全てで共有しているため)。これは単に証拠が欠けているためかもしれません。バリンが研究される場合、その研究の多くはBCAAの効果を調べたいだけにすぎず(バリンは無作為に使われる)、バリンの生物活性が目的を持って調べられたことがそれほどないからです。

バリンはイソロイシンよりはロイシンと似ているようですが、インスリン抵抗の過渡状態はロイシンより早く生じます(イソロイシンはグルコースの取り込みを引き起こす)。一方、バリンの筋肉増強効果はロイシンやイソロイシンのものよりも弱いようです。

基礎知識

○混同注意
分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシンを集合的に示す語)、ノルバリン(直鎖のイソロイシン類似体)

摂取方法

バリン補充の適正量やどんな目的で使えば実際にバリンによって効果が得られるのかということを提唱するためには、現時点では十分な証拠がありません。

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