リウマチ熱の原因

専門家のほとんどは、Ａ群レンサ球菌に対する免疫システムの過剰反応によってリウマチ熱が引き起こされると考えています。

ほぼすべての事例は、Ａ群レンサ球菌による咽頭炎の数週間後に発症します。

この咽頭炎の最中、免疫システムが感染に反応することによって、喉の内側が炎症を起こします。

リウマチ熱では、炎症の進行が制御不能な形で体中に広がるようです。その炎症は、次のものに影響を及ぼすことがあります。

・胸痛や疲労、息切れの症状の原因となる、心臓。
・関節炎の症状の原因となる、関節。
・発疹や結節を発症させる原因となる、皮膚。
・舞踏病（コントロールできない痙攣）やリウマチ熱と関連した人格の変化の原因となる、神経系。

免疫システムが突然正常に働かなくなる原因は知られていません。ひとつの仮説として、レンサ球菌属細菌が体内のある特定の組織と類似した分子構造をしていることが挙げられます。免疫システムは細菌だけでなく、似たような分子構造をした組織も攻撃してしまうのです。

もうひとつの仮説は、咽頭炎にかかった後、通常の人よりも免疫システムが正常に機能しなくなる傾向にある遺伝形質を持って生まれた人もいるというものです。