リウマチ熱の症状
リウマチ熱の症状は、たいていレンサ球菌咽頭炎の1~5週間後に発症します。
一般的な症状<.h2>
リウマチ熱の一般的な症状には次のようなものがあります。
関節炎
関節の痛みや腫れ(関節炎)は、リウマチ熱で最もよく見受けられる症状で、4人に3人がなります。
たいていは、膝や足首、肘、手首などの大きな関節がこの症状を起こし、一般的には体の両側に見られます。同時に複数の関節がこの病気にかかることが多いです。
関節炎の症状は、炎症が治まるにつれて、後遺症を残さずに4~6週間でなくなるはずです。
心炎(心臓炎)
心臓の炎症(心臓炎)もまた、リウマチ熱でよく見受けられ、深刻な可能性のある症状です。
心臓炎は、リウマチ熱を患っている人の30~60%が発症すると推定されていて、幼い子供のほうがこの症状を引き起こすとされています。
炎症の結果、心臓は体中に血液をめぐらすことが困難となり、次のような症状の原因となる可能性があります。
・特に運動時や睡眠中(苦しそうに息をしながら目が覚めることがしばしばあります)の息切れ。
・しつこい咳。
・頻拍(頻脈)。
・常に疲れを感じる。
・胸痛。
心臓炎は、数ヶ月に及ぶこともありますが、時が経つにつれて改善するでしょう。
シデナム舞踊病
シデナム舞踏病とは、神経の炎症による複数の症状の総称のことです。これらの症状には、次のようなものがあります。
・無意識かつコントロールすることのできない体の痙攣‐手足に最もよく見受けられます。
・字を書くことなど、細かい手の動きを要する作業。
・バランス感覚の問題。
・特に理由もなく泣いたり笑ったりするなど、不自然な感情の爆発。
リウマチ熱を患っている子供の約4人に1人はシデナム舞踏病を発症しますが、成人では珍しいです。
シデナム舞踏病はたいてい数ヶ月で治りますが、人によっては長くて2年間続くことがあります。神経系に後遺症を残すことはないでしょう。
発疹
リウマチ熱を患っている子供の約10人に1人は、有縁性紅斑と呼ばれる発疹を起こします。この発疹はたいてい痛くもかゆくもなく、子供の体にゆっくりと広がります。白い肌の子供しか目立たないかもしれません。
発疹は、数週間もしくは数ヶ月に渡って発症してから完全に消えることが多いです。
リウマチ熱を患っている成人が発疹を起こすことはめったにありません。
一般的ではない症状
リウマチ熱で見受けられる、上述のものほど一般的ではない症状には、次のようなものが含まれます。
・皮下結節‐手首や肘、膝によく見られる、小さいくて痛みのない、皮膚の下のこぶやしこり。
・39C(102F)以上の高温(熱)。
・腹痛。
・鼻血。