タンパク質の効果について
タンパク質が身体に良いことは疑う余地もない事実でしょう。それだけでなく、余分な体重を削るのを、助けてくれさえします。しかし、物事はそううまくいくことばかりではなく、一般的に望まれる、一生続く減量効果を得るためには、適切な種類のタンパク質を、適切な量食べることが必要です。
「なぜ高タンパク質ダイエットはうまくいくのか?」に取り上げられた研究は、ダイエット中はタンパク質を増やすと成功する見込みがあるという傾向に、新たな光を投じました。今年発表されたタンパク質を良いとする研究は、この他にもたくさんあります。
栄養誌(Journal of Nutrition) の2月号では、イリノイ大学の研究者は、適度な高タンパク質食(体重1ポンドごとに0.73グラムのタンパク質)は、低タンパク質食よりも減量を助け、筋肉量を維持したことを発表しました。
そしてテネシー大学の研究者は、米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)の1月号で、一日に三度の食事に、もう一つのタンパク質源である低脂肪の乳製品を食べることで、減量を促進することができると発表しました。なぜ適度な高タンパク質食を食べることでダイエットがうまくいくのでしょうか? それは、高タンパク質食には空腹を抑える効果があり、結果的にダイエットを助けることになるからです。
しかし、目に留まりにくい詳細な注意事項を読むことも大切です。これら全ての減量に関する研究では、総消費カロリーを一日あたり1,340~1,700kcalにとどめ、その間の食事もたくさんの果物、野菜、そして全粒穀物を含んだものであり、さらにタンパク質や乳製品の消費も抑え、低脂肪を維持していました。食品群は制限されていませんでした。
これらの最近の研究から読み取ることのできるメッセージとは何でしょう?それは、必要な栄養というのは人によって異なり、炭水化物を削ってタンパク質を増やすことで減量できる人もいれば、できない人もいるということです。