糖尿病性ケトアシドーシスについて知っておくべきこと
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、血液中の酸の蓄積を指します。血糖値が長期間高すぎる状態が続くと起こり得ます。それは、生命を脅かす可能性がありますが、深刻になるまでには通常数時間を要します。それは治療、予防が可能です。
DKAの原因
体内に十分なインスリンがないことによって起こります。細胞がエネルギーのために血中の糖分を使用することができないため、燃料として脂肪を代わりに使用します。燃える脂肪は、ケトンと呼ばれる酸を作り、その症状がしばらく続くと、ケトンが血中に蓄積する可能性があります。その過剰なケトンは、血中の化学的バランスを変え、システム全体を混乱させてしまうことがあります。
1型糖尿病の人はケトアシドーシスのリスクがあります。体内でインスリンを生成しないためです。ケトンは、食事を摂らなかった時や、病気になったとき、ストレスを抱えている時に上昇することがあります。
DKAは2型糖尿病の人に起こる可能性もありますが、それはまれです。2型の場合、特に年配の人の場合は、HHNS(高浸透圧高血糖性無ケトーシス症候群)と呼ばれる同様な症状を抱える可能性が高くなります。それは重度の脱水症状につながる場合があります。
危険な兆候
血糖値が240mg/dlを超えているか、口の乾燥といった高血圧の症状があり、本当に喉が渇いているか、たくさんの尿を排出している場合は、ケトンを検査してください。尿検査ストリップでそのレベルを確認することができます。血糖測定器の中には、ケトンを測定できるものもあります。血糖値を下げ、30分後にもう一度ケトンをチェックしてみてください。
上手く行かない場合や、下記の症状に当てはまりケトンが正常では無い場合、複数の症状がある場合は、すぐに救急室に行くか、医師に相談して下さい。
・2時間以上嘔吐を続けている
・吐き気がし、腹痛がある
・息がフルーティーな香りがする
・疲れており、混乱し、ふらふらしている
・呼吸が困難である
治療と予防
病院に行く必要があるかもしれません。おそらく点滴を介してインスリンを摂取し、ケトンを取り除き、体液を水和させ、血中の化学的バランスをもとの状態に戻します。ケトアシドーシスを治療しないと、気を失ってこん睡状態に陥り、死に至る場合があります。
医師はインスリン投与量や使用する取水を変更し、再発を防ぐことが出来ます。より多くの水と砂糖を含まないノンアルコール飲料を飲むべきです。
血糖値のよい状態でのコントロールはケトアシドーシスを防ぐのに役立ちます。
・指示通りに薬を服用する
・食事計画を厳密に守る
・運動プログラムについていく
・定期的に血糖値を検査する
インスリンの消費期限が切れていないことを確認してください。塊がある場合は使用しないで下さい。インスリンは、澄んだ状態であるか、小さな斑点で均一に曇っているべきです。
インスリンポンプを使用している場合は、インスリン漏れを注意深く見て、チューブの接続部に気泡がないか確認してください。
血糖値が目標範囲外にある場合は、医師に相談して下さい。