心的外傷後ストレス障害(PTSD)
症状
PTSDの症状は、3つのカテゴリーに分類されます。
・再体験(侵入症状)。
・回避や麻痺。
・過覚醒。
再体験症状
衝撃的な出来事の記憶は、不意に思い出されることがあり、「フラッシュバック」(再びその出来事を体験しているような感覚に陥ったり、それが目の前で起こっているのを見たりする)と呼ばれる症状は侵入的かもしれません。これは、突然、鮮明な記憶として起こり、その人の注意を完全に引き留めるつらい感情とともに襲ってきます。また、衝撃的な出来事の悪夢を見る可能性もあります。
回避症状
PTSDの人が家族や同僚、友人との感情的なつながりを避けることが多いことからもわかるように、回避症状は他人との人間関係に影響する場合が多いです。はじめは、その人は感情的に鈍くなり、日常的に行っている機械的な活動しかできなくなります。後に、その出来事を再体験すると、その人は再体験によって感情があふれ出る状態と感情を感じたり表現したりすることが全くできなくなる状態が交互に起こるかもしれません。
症状が悪化することがあるため、PTSDを持つ人は、原因となった衝撃的な出来事を思い出させる状況や活動を避けます。うつ病は、つらい感情を和らげることができないことの続発症として珍しいものではありません。中には、災害を生き延びることができたことに対して罪悪感を感じる人もいます。
過覚醒症状
PTSDを持っている人は、神経質で、過度に警戒していて、危険がないか見張りがちです。彼らは、たとえ挑発されていない時でも、突然怒りっぽくなることがあります。また、集中したり現在の情報を記憶したりすることが困難になり、恐ろしい悪夢のせいで不眠症になる可能性もあります。
危険がそばにあると常に感じることは、誇張された驚愕反応とともに起こる場合が多いです。また、PTSDを持つ多くの人は、アルコール乱用やその他の薬物を「自己治療」として使用することによって、その出来事のつらい記憶や孤独感とパニックを取り除こうとします。PTSD患者は、衝動に対するコントロールがうまくできず、自傷する危険性もあるかもしれません。