全般性不安障害に関するガイド

正常な状態とは?

ストレスがかかっている時に心配をすることは自然なことです。しかし、ほんの少ししか心配する必要がないことであっても、緊張感と不安を毎日のように感じている人もいます。これが6ヶ月もしくはそれ以上続く場合、全般性不安障害である可能性があります。多くの人が、全般性不安障害であっても気がついていません。このため、改善し、幸福な人生を過ごすことにつながる治療を受ける機会がなくなっています。

全般性不安障害はどのように感じるものですか?

主な症状としては、緊張感と不安感が一貫して過剰にあることです。なぜ緊張感を感じるのかについて特に理由を挙げることができません。または、お金の支払い、人間関係、健康などの日常的なことを心配しすぎているのかもしれません。睡眠を妨害し、考えを曇らせることもあります。また、睡眠不足のため、または不安それ自体のため、イライラ感を感じるかもしれません。

身体症状

不安によって身体的な問題が出ることがあります。以下のようなものがあります。
・筋肉の緊張、筋肉痛
・頭痛
・吐き気もしくは下痢
・震えもしくはけいれん

症状が止まらない時

自然に様々な問題を抱えてしまいます。全般性不安障害を際立たせていることは、心配することを止められないと感じることです。自分が楽しんでいる時でさえ、リラックスすることが難しくなります。酷いケースになると、仕事、人間関係、日常生活を妨害することもあります。

全般性不安障害になるのはどんな人ですか?

どの年齢の人でも全般性不安生涯を発症する可能性があります。子供でもそうです。少しずつ症状がでる傾向がありますが、最初の症状は子供時代から中年の間に出ることが多いです。男性より女性のほうが二倍この障害が出ていると言われています。

原因は何でしょうか?

家族での遺伝により、不安障害のリスクが高くなる場合がありますが、それだけが全ての要因ではありません。生い立ちや経験も関係があります。神経伝達物質と呼ばれる脳内化学物質や、脳内のへんとう体と呼ばれている一対の構造なども関連している可能性があります。

どのように診断されるのでしょうか?

臨床検査はないため、症状の説明に基づいて診断をします。医師はおそらく、何が心配でしょうか?どれぐらい頻繁にでしょうか?不安は何かの活動を妨げていますか?この半年間、不安や心配をしすぎているようであれば、全般性不安障害である可能性があります。

心理療法はどのように役立ちますか?

会話療法と呼ばれる療法は、不安症の治療には非常に効果的です。これは認知行動療法と呼ばれています。カウンセリングや療法により、消極的思考や行動を特定することに役立ちます。過剰な心配に繋がる考えを書き出すという宿題を与えられるかもしれません。自分を落ち着かせる方法も学びます。

抗不安薬

薬剤は治療計画の一部となるかもしれません。新しく出た抗不安薬は不安を減らすことに良く効きます。改善するまでには約4週間かかるかもしれません。医師はベンゾジアゼピンをこの間、もしくは短期間の間処方します。こうした薬の中には依存症のリスクがあるものもあります。時に、うつ病やパニックなどの症状もある場合は、古いタイプの抗うつ剤が全般性不安障害の治療に効くことがあります。薬の良い点と悪い点について医師に相談してみましょう。

セルフケアをする

ほんの単純な変化が役に立ちます。カフェイン、違法薬物、風邪薬など、不安障害を悪化させる可能性があるため、避けましょう。休息を十分にとり、健康的な食べ物を摂取しましょう。瞑想など、リラクゼーションのための方法を行ってみましょう。そして、運動もしましょう。研究者たちは、きびきびとウォーキングするなど、中度の運動活動でも症状を和らげることができるといいます。

不安障害以上のものになってしまう場合

全般的不安障害の患者は、うつ病、アルコール中毒、薬物中毒などにもなっている可能性があります。また、全般性不安障害の患者にとって共通的なことは、別の不安障害にもなっていることです。これには、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害、社会恐怖症が含まれます。

社会不安障害

社会恐怖症の患者は、日常の社会状況において、パニックや自意識過剰を感じます。社交的行事の前に恐怖感があり、行事中には、発汗、顔が赤くなる、吐き気、話をすることに問題がある、などがあります。深刻なケースでは、学校や仕事を休んでしまう場合もあります。心理療法と薬剤で治療を行うことができます。

他の恐怖症

恐怖症は、何も自分には害がないであろうことに強い恐怖を持つことです。一般的な恐怖症は、高所、エレベーターのような閉鎖空間、犬、飛行、水などです。多くの人が恐れの対象を簡単に避けることができるため、治療を求めていません。しかし、恐怖症は治療をすることも可能です。

治療はどこで受けることができるのか

かかりつけ医に相談することから始めましょう。医師が不安障害ではないか思うのであれば、心理療法の訓練を受けた、精神健康の専門医をおそらく紹介してくれます。自分が話しやすい専門医を選ぶことが重要です。

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