統合失調症

症状

統合失調症の症状とは?

統合失調症の人々は、能力、思考、知覚、行動、性格の変化を伴う多数の症状を有し、異なる時期に異なる種類の行動を示すことがあります。病気が最初に現れたとき、症状は通常、突然かつ重度となる場合があります。

統合失調症の最も一般的な症状を陽性症状、認知機能障害、陰性症状というカテゴリーに分類することができます。

統合失調症の陽性症状

この場合、陽性という言葉は「良い」という意味ではありません。むしろ、非合理的となった思考や行動が誇張された、明白な症状を指します。これらの症状は、時に精神病症状と呼ばれ、以下のような症状を含みます。

・妄想:妄想は、現実に基づいていない奇妙な信念であり、実際の情報が示されてもその考えをあきらめることを拒否します。例えば、妄想に苦しんでいる人は、人々が自分の考えを聞くことができたり、その人が神か悪魔であったり、人々が自分の頭の中の思考を操作しており、彼らに反抗して計画をたくらんでいたりしている、といったことを信じていることがあります。

・幻覚:これは、そこに無いものを見たり、声を聴いたり、変なにおいをかいだり、口の中に「面白い」味を感じたり、何も体に触れていないのに、肌に何かの感覚を抱くなど、現実ではない感覚を知覚することを指します。幻聴は統合失調症患者の中で最も一般的な幻覚です。その幻聴は、その人の行動を評価したり、侮辱したり、命令を与えることができます。

・緊張病・カタトニア(人が非常に長い時間、物理的に((動きが止まったり、動作が遅くなったり、同じ動作を繰り返してしまったり、自発的な動きができなくなる))長期間同じ場所に固定される状態)

統合失調症の解体症状は、人が明確に思考し適切に対応できないことを反映する、陽性症状の一種です。解体症状の例には、以下のようなものがあります。

・意味の通らない文章で話したり、意味の無い言葉を使い、コミュニケーションをとったり、会話に参加することを難しくする
・ある思考から次の思考に素早く移行する
・ゆっくりと行動する
・意思決定ができない
・意味の無いことを大量に書く
・物忘れがひどくなり、物をなくす
・ペーシング(pacing)や円状に歩くなどといった動きやジェスチャーを繰り返す
・日常生活での視界や聞こえ、感情に問題がある

統合失調症の認知機能障害

認知症状には以下のようなものが挙げられます。
・乏しい執行機能(情報を理解し、それを使用して意思決定をする能力)
・散漫な集中力、注意力
・作業記憶(学習直後にその情報を使用する能力)の障害

統合失調症の陰性症状

この場合、陰性という言葉は「悪い」という意味ではなく、統合失調症患者における正常な行動の無さを反映しています。陰性症状には以下のようなものがあります。
・感情の欠如、または非常に限られた感情
・家族、友達、社会活動からの孤立
・エネルギーの減少
・会話活動の減少
・モチベーションの欠如
・喜びや人生の興味の喪失
・不十分な衛生管理や身だしなみのケア

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