境界性パーソナリティー障害の症状とは?

症状

境界性パーソナリティー障害BPDは、生活の主な3つの領域に影響を与えます。それは、自分自身についてどのように感じるか、どのように他人と接するか、そして、どのように振舞うか、です。

自分自身が悪い人である、もしくは見えないように感じることがあります。自分自身の捉え方も、急速に変化します。例えば、1分間、ひどい出来損ないだと思い、その次には、信じられないほど自信満々になっていることがあるかもしれません。人生計画や、価値観は、行き当たりばったりでしょう。

他人から見捨てられるかもしれないという、大きな恐怖を感じます。他人の見方も、短時間で劇的に変化するでしょう。友人と深くつながっていると感じた1分後に、とても距離があるように感じるのです。ほとんどの人間関係が、極端で不安定です。

また、BPDの人は、一定のパターンに従って行動すると考えられています。突如、良い人間関係を壊す、何の通知もしないで仕事をやめる、むちゃ食いをしたり、薬物を乱用したりすることがあります。大きな気分の変動の最中には、車線を出たり入ったりしながら、高速で危険な運転する、もしくは、買い物に行き、浪費します。激怒すると、言葉や暴力で、荒々しく反応します。このような行動は、法律上の問題に発展することがあります。

上記のような症状が見られるときは、医者に行きましょう。身近な人に当てはまる場合は、助けを呼ぶように話しましょう。それに賛成しない場合、もしくは、準備が整っていない場合、自分で助けをよびましょう。BPDの人にとって、極端な状況の中で生きることは困難で、特に、そのような状況では、ネガティブな自己像を抱きやすくなります。これが、自滅的な行動、自傷行為、もしくは、自殺の試みにつながることがあります。

BPDの診察は容易ではありません。双極性障害と同じ症状が多くあるからです。双極性障害は、以前、躁うつ病と呼ばれていました。また、上記のような症状がいくつか見られるだけで、必ずしも、この障害や、精神病だというわけではありません。

さらに、症状の一部が、反社会的パーソナリティー障害、演技性パーソナリティー障害、もしくは、自己愛性パーソナリティー障害といった、類似の精神疾患によるものの場合もあります。このような症状は、依存症と関連がある場合もあります。

正確な診断を可能にするため、医者から、精神科医、精神科のナース・プラクティショナー、精神分析医、もしくは、臨床ソーシャルワーカーといった、メンタルヘルスの専門家を紹介されることがあります。検査では、病歴や症状を話すように促されるでしょう。

BPDは、世代にわたって受け継がれると考えられるため、家族のメンタルヘルス問題に関する質問に答えられるように準備をしましょう。身体検査や血液検査を行うように勧められる場合もあります。

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