乱用と依存ー回復

アルコール乱用や依存症から回復することは、考え方や行動を変えながら、禁酒する方法を探すことです。家族、友人、職場や学校の人との関係を回復するために、尽力することになるでしょう。アルコールを含まない健康的なライフスタイルに、意味や幸せを見つける必要があるでしょう。

治療後、禁酒を続けるために、ゴールに焦点を合わせましょう。スポーツやボランティア活動など、何かやることを見つけましょう。アルコールや薬物にノーと言う方法を学びましょう。

・社会的支援や、支援グループを作ったり、活用したりしましょう。支援には、様々な形があります。専門家によるセミナーやグループ、飲酒に関する問題を抱える人の12ステップのグループ、家族や友人との関係かもしれません。活動に積極的に参加することで、支援グループの活動が、より効果的になるでしょう。
・家族や友人と連絡を取りましょう。飲酒をやめ、禁酒を続けるために、ポジティブな方法で働きかけてくれるでしょう。そうしてもらうためには、自身の問題について正直になり、禁酒を試みることで手助けしてくれる人に貢献しなければなりません。
・回復グループの活動に参加しましょう。アルコールを、友人を作るため、もしくは社会的グループに参加するために用いたことがあるかもしれません。カウンセラーや医者が、飲酒なしで友人を作る方法を習得するのを手助けしてくれるでしょう。例えば、カウンセラーが、社会スキルを訓練するレッスンを探すのを手伝ってくれるかもしれません。
・身元引受人を探し、その人と協力しましょう。身元引受人とは、長期間、回復状態にある人で、あなたの禁酒を助けてくれる人です。

挫折、再発時の計画

禁酒は、とても難しいです。数年後に挫折することも、珍しいことではありません。最初から成功する人は、ごく少数です。アルコール依存症から回復しようと試みる人の多くが、その途中で、挫折や再発を経験するでしょう。

・挫折とは、禁酒後、初めて再びアルコールを摂取すること、もしくは、後に、短い期間、飲酒をすることです。
・再発とは、長期間、禁酒ができなくなることです。

挫折、もしくは再発する前に、そのための計画を立てておくのが賢明です。そのために、医者、家族、また友人が助けてくれるでしょう。

ストレスに対処しよう

回復期に、ストレスを解消することで、良い影響があると感じる人もいます。ストレスをコントロールすることで、禁酒に良い影響があることを示す研究は少ないですが、ストレスを対処することで、全体として、体調が良くなるでしょう。

回復期には、他人と自分の感情を共有する、日記をつけるといった、ストレスをコントロールする方法を見つけると良いでしょう。趣味やボランティア活動など、楽しめることをしましょう。呼吸訓練や瞑想など、心身をリラックスさせる方法を学びましょう。

健康的な生活習慣を身につけましょう

アルコールを乱用している時、もしくは、アルコールに依存している時には、健康のための基本を忘れていることが多いです。健康的な生活習慣に戻る方法を探すことも、アルコール依存症からの回復の一部です。

・運動をし、アクティブになりましょう。これにより、アルコールについて考えること以外でやることができ、さらに、ストレスを軽減するのにも役立つでしょう。通常、健康な人は、アクティブではない人に比べて、不安、憂鬱な気分、ストレスが少ないです。
・十分な睡眠を取りましょう。
・バランスの良い食事を取りましょう。これにより、緊張やストレスをコントロールできます。バランスの良い食事とは、全粒穀物、乳製品、果物、野菜、タンパク質が含まれた食事です。

飲酒習慣について家族と話しましょう

アルコール乱用、もしくは依存症によって、家族や友人との関係が壊れることがあります。時には、お互いに敵対していると感じることがあるかもしれません。あなたが家族や友人に怒ったり、彼らがあなたに怒ったりすることもあるでしょう。

可能であれば、家族や友人と、自身の飲酒の問題と、その問題からの回復について話しましょう。家族や友人に、彼らがアルコールに関する問題の原因ではなく、彼らが回復期に助けられることを知ってもらう必要があります。

・親しい人に、飲酒に関してオープンで正直になるように努めましょう。これにより、あなたが何に苦しんでいるのか、どのように助けられるのかを分かってもらえるでしょう。自宅での問題を解決するのに役立つ、家族のためのカウンセリングを提供する治療プログラムも多くあります。
・再発の原因と、その時の計画について、話し合いましょう。