耳鳴り

その他

耳鳴りとは何か

耳鳴りは、外部から音が出ているわけではないにもかかわらず耳で起こる、さまざま音を総称した医学用語です。それらの音には、鳴り響くようなもの、シュー、ブンブン、ヒューヒューという音、音楽、その他のあらゆる音が含まれます。

耳鳴りは、時々発生したり(たいていの場合は心配する必要はありません)、継続的に起こるかもしれません。音自体は、その人の鼓動と同時に脈打つようなものかもしれず、これは重要な基礎疾患と関連しているかもしれません。6ヶ月以上続く耳鳴りは慢性的な耳鳴りと呼ばれ、その人の生活の質に大きな影響を与えるかもしれません。

耳鳴りは非常にありふれた病気で、女性よりも男性によく見受けられます。また、年齢を重ねるごとに起こりやすくなります。ほとんどの場合、耳鳴りはある程度は聴力損失と関連しています。

考えられる原因

最も一般的に、耳鳴りは内耳にある小さな神経終末の損傷によって引き起こされますが、聴覚系の組織や機能を物理的に妨害する状態は、何であれ耳鳴りの原因となり得ます。この妨害は、聴覚系の耳から脳の間のどの部分でも起こることができます。最もよく知られている問題は、次のようなものです。

感音性難聴

これには、高齢化による聴力損失、騒音性難聴、そして医薬品による損傷などの病状も含まれます。ここでよく記載される医薬品は、次のようなものです。

・アスピリン。
・フロセミドなどの利尿薬。
・アミノグリコシドやフルオロキノロンなどの抗生物質。
・COX-2阻害薬などの非ステロイド性抗炎症薬。
・カルシウム拮抗薬などの降圧剤の一部。

血管不全

高血圧症や糖尿病、高コレステロール血症は、小血管疾患を引き起こすとここではされています。

感染症

風疹や髄膜炎、内耳感染は、耳鳴りにつながる可能性があります。

代謝異常

真性糖尿病は、ここでも最も多く見られるものですが、甲状腺疾患もまた広く知られた関連病です。

骨疾患

耳硬化症とパジェット病はどちらも異常骨形成につながり、骨形成不全症(遺伝的異常のひとつ)は骨が脆くなったり多発骨折につながったりします。これらの病気は、いずれも耳鳴りの原因となり得ます。

中枢神経系の病気

脳卒中や腫瘍はよく見つかりますが、多発性硬化症や脳血管の異常もよく発生します。

蝸牛の損傷

頭や耳の外傷や感覚器官である蝸牛の損傷は、たとえ小さくても、医薬品(上のリストをご覧ください)やさらにはメニエール病(進行性の難聴を伴う耳鳴り)と関連しているかもしれません。

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