中耳炎の治療

その他

ほとんどの中耳炎は3〜5日以内に治癒し、特別な治療は必要ありません。

パラセタモールやイブプロフェンなどの市販の鎮痛剤を使用することで、痛みや高温を緩和することができます。

子供に鎮痛剤を与える際は、十分な年齢に適しているか確認してください。

痛いほうの耳の上に、暖かいタオルやコットンをおくことも、症状がなくなるまで痛みを和らげるのに役立ちます。

抗生物質

抗生物質は、中耳炎の治療に日常的には使用されていません。なぜなら、治癒の効果を早めると言う証拠はないからです。多くの症例は、ウイルスが原因のため、抗生物質は有効ではありません。

軽度の細菌感染症を治療するために抗生物質を使用しつづけると、細菌が抗生物質に耐性を持つ可能性を増やします。つまり、より深刻な感染になったとき、治療できなくなる可能性があるということです。

抗生物質が必要な場合は、アモキシシリンと呼ばれる抗生物質の5日間のコースが通常処方されます。これはしばしば点滴として与えられます。アモキシシリンの一般的な副作用は以下です。

・発疹
・気分が悪い
・下痢

エリスロマイシンやクラリスロマイシンのような別の抗生物質は、アモキシシリンにアレルギーがある人に使用されることがあります。

いくつかのケースでは、症状が改善されていない場合のために、数日後に服用するための薬が処方されることもあります。

慢性化膿性中耳炎を発症した人は、抗生物質が原因で、短期間の耳の痛みを経験する可能性があります。

子供

子どもの場合、抗生物質は通常、以下のケースでのみ考慮されます。

・嚢胞性線維症や先天性心疾患などの合併症に罹患しやすくなる、重大な健康状態がある
・3ヶ月未満
・両方の耳が感染していて、かつ2歳未満
・耳からの排出がある

大人

成人は以下の場合、抗生物質を処方されることがあります。

・嚢胞性線維症や先天性心疾患などの合併症を引き起こしやすくなる、重篤な健康状態を抱えている。
・4日以上たっても、症状に改善の徴候が見られない。

グロメット

反復性の重症の中耳炎の小児では、鼓膜に小さなチューブを挿入して体液を排出させることができます。これらのチューブはグロメットと呼ばれています。

グロメットは全身麻酔下において挿入されます。処置は通常約15分ほどで、入院の必要はありません。

グロメットを行うことで、鼓膜を数ヶ月開いたままにしておくことができます。鼓膜が治癒し始めると、グロメットはゆっくりと鼓膜から押し出され、最終的には脱落します。このプロセスは自然に起こり、通常は痛みを伴うものではありません。ほとんどのグロメットは、挿入されてから6〜12ヶ月以内に脱落します。

グロメットをしても、まだ問題が残るようであれば、グロメットを交換するために別の処置を必要とするケースもあります。。
グロメットでの治療は、すべての地域で、または再発性中耳炎の成人のために定期的に資金提供されているわけではありません。

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