耳鳴りの治療
耳鳴りを直接治療する場合に服用できる薬はありません。なぜなら耳鳴りは病気ではなく症状であり、医師は潜伏している問題を診断しようとするからです。症状について聞き、耳を診て、恐らく検査も幾つか行うでしょう。それによって医師は治療を決め、計画を立てることができます。
服用している薬が耳鳴りの引き金である場合、医師は服用の中止か、他の薬への変更を求めるでしょう。自分で薬の服用をやめないようにしましょう。まずは医師に相談しましょう。
高血圧というような健康状態が原因ならば、医師はそれの治療をするでしょう。もし耳感染や鼻炎、アレルギーが原因ならば、医師はその隠れている問題を治療するでしょう。その病気が無くなった時に、耳鳴りも解消するでしょう。
耳垢が多すぎることが問題ならば、医師は丁寧に溜まった耳垢を取り除くでしょう。綿棒を用いて自身で取り除かないようにしましょう。
原因がわからない場合もあります。その時は、医師は耳鳴りを軽減できるよう、また、上手く対処できるようにしてくれるでしょう。
他の選択肢としては以下のものを含みます。
補聴器:このような装置は難聴と耳鳴りの両方がある場合に役立ちます。聞きたい音を大きくすることができます。それによって、耳鳴りがさほど気にならないようになります。
サウンド・マスカー:この機械は継続的に小さな音量でホワイト・ノイズを生成し、耳鳴りが聞こえないようにしてくれます。寝付けるようにベッドの傍に置く装置も便利です。また、マスカーを耳の裏に常に装着しておくこともできます。
再訓練療法:調性音楽によって耳鳴りを聞こえにくくし、次第に耳鳴りを無視するように訓練していく装置があります。これは大抵カウンセリングと平行して行われます。
心理緩和法:ストレスにより耳鳴りは悪化します。深呼吸、運動、生体自己制御等、不安を制御する方法を見出しましょう。
薬物:耳鳴りを特定して治療する薬はありません。しかし、時に抗鬱剤が有効です。これが自分に合っていそうか、医師に聞いてみましょう。
その他の生活習慣の変化
これらの方法で耳鳴りを改善、あるいは悪化するのを止めましょう。
大きな音を避ける:もしコンサートやスポーツイベントのうるさいイベント、うるさい機械等を避けられないならば、最低でも聴覚を守るようにしましょう。耳栓か耳あてをつけましょう。音楽を聴くためにヘッドホンを使うならば、音量は小さくしたままにしましょう。
睡眠をとる:疲れていると、耳鳴りが悪化しているように感じられるかもしれません。毎晩8時間の睡眠を目指しましょう。寝室でホワイトノイズ発生装置を使うか、疲労感を軽減する他の方法を医師に聞きましょう。
カフェインの摂取量を調節する:日々飲んでいるコーヒー、炭酸飲料、栄養ドリンクを一度やめてみて、耳鳴りが改善するか様子を見てみましょう。多くの医師は、カフェインが耳鳴りを悪化させると言います。しかし、最低でも一つの研究によると、カフェインの摂取量が多い女性の方が耳鳴りに悩まされることが少ないです。何が自分に合うのか試してみましょう。
禁煙する:タバコに入っているニコチンや他の成分は、耳に酸素を運ぶ血管に影響を及ぼします。また、血圧も上昇させます。
アルコール摂取量を減らす:仕事終わりにカクテルを飲むと、血圧が上昇します。すると、耳鳴りに更に気付くようになるかもしれません。摂取量を減らすか、摂取しないようにしましょう。それで改善するか様子を見ましょう。