オズグッド・シュラッター病とは?

その他

子供がスポーツ好きである場合、あなたはおそらく、いつも怪我をしないか心配していることでしょう。あなたのお嬢さんが、サッカーのヘディングをするたびに、あなたは縮み上がるかもしれません。またあなたの息子が、アメリカンフットボール中にタックルをうけるたびに、目を覆うのではないでしょうか?

しかし、あなたがおそらく、思春期で成長を遂げている少年少女に最も頻繁に影響している、ある症状については、聞いたことがないのではないでしょうか?この症状はオズグッド・シュラッター病と呼ばれ、あなたの子供のように激しいスポーツをしているティーンエイジャーが経験する、膝の痛みの最も一般的な原因の1つです。

オズグッド・シュラッター病は膝に影響を与える怪我であり、膝を酷使することで発症します。度重なる身体的な負荷と動きによって、脛骨が膝蓋骨と交わる部分で、炎症を起こします。

このことは、膝蓋骨の下に、痛みを伴う塊をつくる原因となります。通常、走ったり、ジャンプしたり、方向をすばやく変えるような運動をする子供に起こります。つまり、バスケットボールやサッカー、フィギュアスケートやバレエをしている子供は、オズグッド・シュラッター病になりすい傾向にあります。

オズグッド・シュラッター病になりやすいのは?

男の子の方がなりやすいとされていますが、女の子であっても発症する確立はあります。最近ではより多くの女の子たちが、いろいろな種類のスポーツをしているので、オズグッド・シュラッター病になる女の子の割合も増えてきています。

思春期は人によって時期が異なるため、オズグッド・シュラッター病になる年齢は様々です。通常は、男の子は13才~14才前後の少年、女の子は11~12才になるこが多いと言われています。

片方または両方の膝に影響を与える可能性があり、思春期に起こります。

症状

オズグッド・シュラッター病の症状は、人によって異なります。重度の症例になり、一定の痛みを感じるこ人も入れば、より軽度のため、一定の運動を行うときにのみ、痛みがでることもあります。

一般的に、症状には以下があります

・膝下の痛み、腫れ
・スポーツをしたり、走ったり、ジャンプしたり、方向をすばやく変えたりするときに出る痛む
・運動後に足を引きずる
・場合によっては、膝の下に骨の塊ができる

原因

走ったり、ジャンプしたり、膝を曲げるような、バスケットボールやバレエのような運動、太もも(四頭筋)の筋肉が、脛骨と膝をつなぐ腱を引っ張る原因となります。次第に、これにより腱を脛骨からわずかに離すことになります。これがオズグッド・シュラッター病の症状の原因です。

オズグッド・シュラッター病を持つ子供の中には、腱と脛骨が分離している部分に、骨の塊まりが見られることがあります。これは、オズグッド・シュラッター病によってできた隙間を埋めるために、新しい骨を成長させようとしているためです。

医師は、子どもの身体検査を行い、腫れ、赤み、痛みの徴候を探すでしょう。また、骨や腱と脛骨が付着する領域をより詳細に見るためにX線検査を行うこともあります。

治療

通常、オズグッド・シュラッター病の子どもは、治療の必要がありません。症状は通常、次第になくなってきます。また、一旦骨が成長を終えると症状もなくなる傾向にあります。

もし、痛みが非常に不快であるならば、市販薬が有効的です。アセトアミノフェンとイブプロフェンはナプロキセンと同様に症状を緩和する効果があります。

理学療法も、時には痛みの軽減に効果があります。特定の運動は大腿四頭筋と腿のハムストリグ筋を伸ばすことができます。この事で腱と脛骨の交わる部分の張りを和らげることができます。また、大腿四頭筋は膝の関節部を安定させるため、この部分を鍛えるのも効果的です。

あなたの子供が症状を和らげるために、自宅で実践できる多くのことがあります:

休める

走ったり、ジャンプしたり、膝を曲げたり、ひざまずいたりすると、症状が悪化する可能性があります。そのような動きを伴う運動を控えると、状況が悪化するのを防ぐことができます。

冷やす

痛みや腫れを軽減するのに役立ちます。
<h3>クロストレーニング

子供に運動をさせる場合は、水泳やサイクリングのような膝への影響の少ないものを試してみてください。

ストレッチ

大腿四頭筋を伸ばすことで、張りと痛みを和らげることができます。

保護パット

子供がスポーツを続けようとしている場合、膝の上に保護パッドを身に着けると、より多くのダメージから安全に保つことができます。

サポーターで安定化させる

特別なサポーターを使用することで、運動中腱を固定することができます。

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