リタイア後のうつ

リタイア後のうつはよくある問題です。多くの人、特にキャリアに重きを置いて生活のその他の領域をおろそかにしてきた人は、リタイアすると突然空虚感を覚え、絶望するのです。

自尊心が仕事に依拠している人は特にリスクが高いです。自分達は無価値で、社会で果たす役割が無い、と生きていくことの目的を見失ったように感じるかもしれません。

頻繁に注目を集める人々にとっては、問題はさらに複雑かもしれません。彼らは自尊心における注目と尊敬の影響に気づいていないことが多いです。それを奪われることは、疎外感と空虚感につながりやすいのです。

男性は未だに第一の稼ぎ手としてみなされており、社会での地位が依然として収入と成功に拠って測られるので、よりこのリスクが高いと思われます。

女性がよりキャリア志向になっても、多くの人は同じようなリスクには直面しません。それは彼女らも家族を支え、家事に追われるなど、その他の責任に縛られているからです。

リタイア後、どうすればうつを避けることができるでしょう？

・バランスのとれたライフスタイルを送り、仕事以外の興味も養いましょう。
・自分の時間で何をするか計画するのを、リタイアまで待たないようにしましょう。前もって計画を立てておきましょう。
・社交的になれて、同じ興味や似た境遇の人に会える活動に参加して孤立を防ぎましょう。
・うつに苦しめられるのではないかと心配なら、できるだけ早く助けを求めましょう。

うつになったらどうすれば分かるのでしょう？

以下の症状に注意しましょう。

・悲しく、不安もしくは空虚な気分が持続する
・絶望したり悲観的になる
・普段の活動における喜びや興味の喪失
・睡眠障害（眠りすぎ、あるいは不眠）
・食欲の喪失、あるいは過食
・気力の減退
・不安やいらいら
・集中、記憶や判断を下すことの困難
・根拠の無い罪悪感
・死や自殺について考える