うつ病のよくある原因
ななぜ自分たちがうつ病になっているのか、明確にわかっている人もいますが、大体はそうではありません。うつ病になった原因を把握するのは、簡単ではない可能性があります。
ほとんどの場合、うつ病には単一の原因はありません。その代わり、遺伝子、過去の出来事、現在の状況など、さまざまな要因が混在しています。
覚えておくべき最も重要なことは、臨床的うつ病を有する「理由」は、問題ではないということです。うつ病になるのは、誰のせいでもありません。あなたの性格が欠けているから、ということではないのです。うつ病は、誰にでも起こりうる病気です。原因にかかわらず、うつ病に有効的な治療法はたくさんあります。
生物学
うつ状態になるときに、脳内で何が起こっているかは、まだ正確にはわかっていません。しかし研究では、脳の特定の部分が、正常に機能していないことが示唆されています。
うつ病は、脳内の特定の化学物質の機能の変化によっても影響を受ける可能性があります。
遺伝学
研究によると、家族にうつ病の人を持つ人は、うつ状態になる可能性が高いことがわかっています。
性別
女性は男性に比べ、2倍の確立でうつになるとされており、理由ははっきりとわかっていません。女性のホルモンの変化が関連している可能性があります。
年齢
高齢の人は、うつになりやすいとされています。
このことは、一人暮らしや社会的支援の欠如など、他の要因によって、悪化する可能性があります。
健康状態
体のほかの疾患は、うつ状態になる危険性を高めます。例えば以下があります。
・癌
・心臓病
・甲状腺の問題
・慢性の痛み
トラウマと悲しみ
暴力や身体的または精神的虐待などの外傷は、人生の早い段階であろうと最近であろうと、生物学的に脆弱な人々にとっての、うつ病の原因となる可能性があります。
友人や愛する人の死後の悲しみは、自然な感情ですが、時にはうつ病につながることがあります。
変化とストレスをうけるイベント
離婚や病気の親戚の世話など、ストレス時に悲しくなったり、落ち込んだりすることは驚くことではありません。しかし結婚や新しい仕事の開始など、肯定的な変化でさえも、通常の悲しみ以上の、臨床的うつ病候群を引き起こすことがあります。
薬と物質
多くの処方薬はうつ病の症状を引き起こすことがあります。
アルコールや薬物乱用は、うつ病の人には一般的です。気分が悪くなったりうつ病の治療に処方されている薬の効果を妨げることによって、状態が悪化することがよくあります。