尿漏れ

尿漏れとは、自分の意思とは関係なく尿を出してしまうことです。尿漏れは数百万人を悩ませていると考えられている症状です。
尿漏れには、以下のようにいくつかの種類があります。
腹圧性尿失禁
咳をした時や笑った時など、膀胱に圧力がかかった際に尿が漏れ出てしまうのを腹圧性尿失禁といいます。
切迫性尿失禁
急に尿意を感じて尿が漏れ出てしまう、あるいは、尿が漏れ出てしまった直後に尿意を感じるのを切迫性尿失禁といいます。
溢流性尿失禁(常に残尿がある)
尿を出し切って完全に膀胱を空にすることができない場合、頻繁に尿を漏らしてしまうおそれがあります。これを溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)といいます。
(total incontinence)
膀胱がまったく尿を溜めておくことができない場合、断続的にかつ頻繁に尿が漏れ出るおそれがあります。
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁を同時に起こすこともあります。
医師の診察を受けるべきタイミングとは
尿漏れがあったら、どのようなタイプであってもかかりつけ医の診察を受けるようにしましょう。尿漏れはよくあることなので、医師にその症状を話すのに恥ずかしく思う必要はありません。
これが尿漏れを改善する方法を見つける初めの一歩です。
たいてい、医師が患者に症状を聞き、その上で必要に応じて女性の場合は骨盤検査、男性の場合は直腸検査を行うことで尿漏れが診断されます。
また、医師は飲んだ水分の量と排尿の頻度に関して記録をつけることを提案するかもしれません。
尿漏れの原因
腹圧性尿失禁は、骨盤底筋や尿道括約筋などのような尿を止めておく筋肉が弱まったりダメージを受けたりすることで起こることが多いです。
切迫性尿失禁は、膀胱をコントロールする排尿筋の活動が活発過ぎることで起こることが多いです。
溢流性尿失禁は、膀胱が閉じてしまい、完全に膀胱を空にすることができないようになることで起こることが多いです。
(Total incontinence)は、出産、脊髄損傷、膀胱ろうなどからによる膀胱への影響が原因で起こることが多いです。
以下のような項目に当てはまる場合、尿失禁する可能性が高まります。
・妊娠、経膣分娩
・肥満
・尿漏れする人が親戚にいる
・加齢(歳をとれば必ず尿漏れするわけではありませんが)
尿漏れを治療する
まず、患者の症状を改善できるかどうかをみるために、医師はいくつか簡単な方法を提案するでしょう。
・ライフスタイルの変化…減量およびカフェインやアルコールの摂取量低減などです。
・骨盤底筋のエクササイズ…専門家の指導に従って、骨盤底筋を動かします。
・膀胱のトレーニング…専門家の指導に従って、尿意を感じてから実際に尿を出すまでの時間を長くする訓練をします。
また、吸収パッドや携帯便器などの尿漏れ対策製品を使用するのも良いでしょう。
なかなか症状に対応できない場合は、薬を飲むことを勧められるかもしれません。
手術も考えられます。その場合は、その人の尿漏れの種類に合わせてぴったりの手術が行われるでしょう。
尿漏れを予防する
尿漏れをいつも防ぐことができるわけではありませんが、尿漏れする可能性を小さくするために自分でできることはあります。
・体重をコントロールする。
・アルコール飲料を飲まない、または、飲む量を減らす。
・適度な運動を続ける。特に、骨盤底筋を強化する運動。
健康的な体重
肥満の人は、尿漏れを起こすリスクが高まります。ゆえに、適度な運動や健康的な食事で自分の体重をコントロールし、健康的な体重を維持できれば、そのリスクを小さくすることができるというわけです。
身長に対してちょうど良い体重はどのくらいなのかを調べて健康的な体重を計算しましょう。
飲みもの
個々人それぞれの膀胱の状態によって医師のアドバイスは変わります。医師が伝える飲むべき水分量を意識するようにしましょう。
尿漏れがあるなら、アルコール飲料とカフェインの摂取量を少なくしましょう。カフェインが入っている飲みものには、お茶、コーヒー、コーラなどがあります。これらは腎臓がより多くの尿を作るようにさせるはたらきがあるので、膀胱への刺激となる可能性があります。
推奨されているアルコール摂取量の上限は、男女ともに14ユニットです。
夜間も頻繁にトイレに行かなければならない場合(夜尿症)、夜寝る前の数時間における水分の摂取量を減らしてみてください。ただし、日中は必ず十分な量の水分を飲むようにしましょう。
骨盤底筋を強化するエクササイズ
妊娠や出産は膀胱からの尿の流れをコントロールする筋肉を弱めてしまう可能性があります。妊婦なら、骨盤底筋を強化することで尿漏れを予防することができるかもしれません。
男性でも、骨盤底筋を鍛えることで尿漏れをかいぜんすることができます。