尿漏れ

治療方法

医師に診てもらうタイミング

軽度の尿漏れ以外はすべて、患者にとっては非常に不自由なものです。尿漏れ自体は、患者の体の健康にとって有害なものではありませんが、人の社会生活、性生活、娯楽、それから職業人生にマイナスの影響を与えます。尿漏れ患者の大半は、完治もしくは著しく改善することができます。

生活スタイルを影響するほどの尿漏れを患っている人は、医療従事者に診てもらうべきです。尿への血液の混入、膀胱の痛み、または排尿時の痛みがある人は、すぐに尿漏れの根本的な原因を排除し、助けを求めなければなりません。

治療

尿漏れの治療は、原因、種類、重度によって異なります。

緊張性尿失禁

非医学的な治療法

・体重の減少。
・禁煙。
・骨盤底筋トレーニング。
・電気刺激。

非医学的な治療法は、軽度の尿漏れを抱えた、モチベーションの高い患者に効果的です。短期間での結果はたいてい良いですが、長期に及ぶと必ずしも維持されるとは限りません。出版された研究では、骨盤底筋トレーニングの完治/改善率が50~80%であることが記されています。

急迫性尿失禁

非医学的な治療法

・膀胱トレーニング。
・骨盤底筋トレーニング。

時間を見て排尿をし、排尿と排尿の時間の間隔を徐々に広げていくことにより、急迫性尿失禁を抱えているが膀胱は普通である患者の症状を改善することができます。これは、バイオフィードバックと骨盤底筋トレーニングと一緒に行うことができます。

溢流性尿失禁

膀胱の流出障害による溢流性尿失禁は、手術でその障害を緩和することによって治療されます。もっとも一般的な例は、前立腺肥大症の男性が前立腺の切除を行うことでしょう。もし膀胱が収縮できないことが尿漏れの原因となっているのなら、清浄間欠自己導尿法が最も適切な治療でしょう。長期留置カテーテルの使用は、可能なら避けるべきです。

完全尿失禁

膀胱膣瘻もしくは尿道膣瘻による完全尿失禁は、問題箇所を手術で修復することによって治療されます。

予防

尿漏れの原因となり得るすべての原因を避けることはできません。肥満と喫煙は、緊張性尿失禁を確実に悪化させ、手術の成功率を下げます。複数回の普通分娩は骨盤底を弱らせ、緊張性尿失禁のひとつの要因となります。

しかし、帝王切開もまた母親と子供にリスクを与えるため、現代ではよくあるように、選択的に帝王切開が行われることが奨励されるべきであるかどうかは、非常に疑わしいです。定期的な骨盤底筋トレーニングは、産後に尿漏れを起こす可能性を低くします。膀胱トレーニングは、頻繁に尿意を感じる人に非常に効果があり、急迫性尿失禁を起こす前に症状をつぶしてしまいたいものです。

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