乗り物酔いにはどのように立ち向かえば良いのか

その他

だれでも乗り物酔いする可能性はあります。乗り物酔いは、体、目、内耳(頭がどのように動いているのかを伝えるはたらきがあります)から脳に送られる情報がそれぞれ矛盾している時に起こります。たとえば、船に乗っているとき、内耳は波のうねりをきちんと感じることができるかもしれませんが、目はそれを見ることができません。こうして乗り物酔いになるのです。

乗り物酔いしやすい人

他の人よりも乗り物酔いしやすい人がいます。

・女性。特に、生理中、妊娠中、ホルモンが乱れている時の女性。
・偏頭痛持ちの人。
・2歳から12歳までの子供。
・特定の薬を服用している人。その薬とは、抗菌薬、睡眠薬、喘息の薬、抗うつ剤、さらには、イブプロフェンやナプロキセンなどの市販薬などです。

症状

吐き気、嘔吐が乗り物酔いによって引き起こされる症状のもっとも代表的な症状ですが、それだけではありません。冷や汗や頭痛、痛みなどを引き起こす場合もあります。ときどき、顔色が悪くなることもあり、眠くなったり唾液の分泌が増加したりするかもしれません。

あくびがたくさん出てきたら、それが乗り物酔いの最初のサインです。そこから症状がどんどん悪化していく人がいます。

あの不快感を予防するには

乗り物酔いにならないようにするために自分でできることがいくつかあります。
・移動前はカフェイン、アルコールを避け、食事も食べ過ぎないようにしましょう。その代わり、水をたくさん飲みましょう。
・できるなら寝転がり、目を閉じて頭を固定しましょう。
・地平線や水平線を眺めましょう。本を読んだり、目の前の席を見つめてはいけません。
・酔いにくい場所に行きましょう。車の場合、運転席に座っていると酔いにくいそうです。運転しない場合でも、後部座席よりも助手席に座っている方が酔いにくいです。飛行機では、翼の近くに座った方が、機体前方や後方に座るよりも酔いにくいです。バスや電車を利用する場合、進行方向を向いた座席に座るようにしましょう。
・気をそらすようなことをしましょう。たとえば音楽鑑賞です。あるいは、何かを食べるのでもかまいません。クラッカーを食べると、むかついた胃を落ち着かせることができます。のど飴をなめるのも良いでしょう(ショウガ入りののど飴は特に効果的でしょう)。ジンジャーエールのような炭酸飲料を飲むのも良いと思います。
・酔い止めバンド(手首に圧力を加えるものです。中には電気刺激を加えるバンドもあるようです。)に関しては、効果があるとする研究結果と効果がないとする研究結果があります。

乗り物酔いがどうしても予防できない場合は、二種類の酔い止め薬をがあるので、それを試してみてはいかがでしょうか。抗ヒスタミン剤です。処方薬と市販薬と両方あります。抗ヒスタミン剤は、酔い止め薬としてもっともよく使われている薬で、薬局でもスーパーマーケットでも手に入れることができます。

ただし、薬のラベルをきちんと読みましょう。大きな副作用のひとつが、眠気です。製品によっては眠くならない別の成分が用いられていますが、効果もそれに伴って小さくなります。

市販の抗ヒスタミン剤を含め、すべての薬は服用する前に医師に確認を取りましょう。

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