避妊リングとは

お腹

避妊リングとは何でしょうか?

避妊リングとは、子宮内に挿入して妊娠を防ぐ避妊具のことです。「T」のような形をしており、直径25mmの大きさをしています。二つの種類の避妊リングがあり、一つは銅付加避妊リングで、もう一つはホルモン付加避妊リングでプロゲステロンを放出します。

どのように作用するのでしょうか?

銅付加避妊リングは、精子が卵子と受精させないようにすることで妊娠を防ぎます。また、受精卵が子宮内に着床しにくいようにします。ホルモン付加避妊リングは、同様の方法で作用しますが、頸管粘液を厚くし、子宮内膜を薄くします。時には排卵を止める事もあります。これにより、精子が受精、着床することを防ぎます。

ホルモン付加避妊リングは、経血量が多く、痛みが強い、生理が重い女性の生理(月経困難症)を軽くすることができる場合があります。

どれぐらい効果がありますか?

どちらの種類の避妊リングも、避妊には効果があります。避妊リングを使用して1年以内に、典型的なカップルの100組に1人が妊娠することがあります。

避妊リングは挿入してすぐに効果が出て、効果が長く続きます。銅付加避妊リングは最大10年まで挿入しておくことができます。ホルモン付加避妊リングは、種類によって違いますが3-5年間入れて置くことができます。このため、避妊リングは、まだ家庭を築く準備ができていない女性には良い選択肢の一つと言えます。避妊リングを長期間挿入して置くことができるとはいえ、いつでも避妊リングを取り外すことができます。

性感染症に対する予防効果

避妊リングは性感染症に対して予防する効果はありません。セックスする場合は、避妊リングをしようしていても性感染症を予防するためにコンドームも使うようにしましょう。

避妊リングを挿入する前に、性感染症に罹っていないか、医師は検査します。避妊リングを使用している間に姓感染症に罹った場合、骨盤内感染症になる可能性があります。

禁欲だけが常に妊娠と性感染症から私たちを守ってくれる方法です。

起こり得る副作用について

・避妊リングを使用して最初の数ヶ月、不正出血がある
・銅付加避妊リングを使用する場合、生理痛がひどくなり、生理が重くなる
・ホルモン付加避妊リングを使用する場合、生理が軽くなる、重くなる、または無月経になる
・ホルモン付加避妊リングを使用する場合、頭痛、にきび、吐き気、乳房の圧痛など、月経前症候群のような症状がでる

稀に次のようなことが起こることもあります。

滑落

避妊リングが子宮から滑落することがあります。滑落していることに気がつかない場合もあります。滑落のリスクは全体として低いですが、子供を妊娠したことがない女性ではリスクが少し多くなります。

避妊リングの糸を感じることができるかどうかで、避妊リングが正しい場所にあるか確認することができます。医師や看護師が確認する方法を教えてくれます。腟分泌物がいつもと違っていたり、痛みや熱が出たり、避妊リングの糸の長さが変わっているようであれば、受診しましょう。

避妊リングを使用してから最初の3ヶ月内に検診を受けなければなりません。医師は避妊リングが正しい場所にあることを確認します。

子宮穿孔

非常に稀で、1,000人に1人の割合で、避妊リングを挿入中に子宮壁を穿孔する危険性があります。

骨盤内感染症
避妊リングを子宮に挿入する間、細菌に感染するリスクは非常に低いです。避妊リングを挿入してから最初の20日間内に、感染症は起こります。

避妊リングを使用することができる人は?

避妊リングはほとんどの女性に対して、よい避妊方法と言えます。しかし、もし次のようなことがであれば、その人には勧めることができません。
・骨盤内感染症がある人、または性感染症がある人
・すでに妊娠している人、または妊娠している可能性がある人
・子宮の病気がある、子宮が奇形であるなど、子宮に問題がある人、または異常出血がある場合

どのように避妊リングを使うのでしょうか?

避妊リングは医師によって子宮に挿入されます。時には、生理中の期間が最も挿入しやすいこともありますが、妊娠していない限り、生理周期のいつでも挿入することはできます。銅付加避妊リングは、10年ごとに交換する必要があり、ホルモン付加避妊リングは種類によって違いますが、3-5年おきに交換する必要があります。

避妊リングを使ってみたいと考えている場合、医師に相談し、自分に合った避妊方法かどうかを考えてみましょう。

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