勃起不全(ED)の定義と事実
勃起不全(ED)とは
EDとは、満足いく性行為をするために十分な硬さの勃起状態を維持できないということです。EDは短期間の場合と長期間続く場合があります。以下の項目に当てはまったら、EDだということになります。
・勃起することはときどきあるが、セックスしたい時にいつも勃起するわけではない。
・勃起することはあるが、満足いくセックスをするのに十分な時間勃起した状態が継続しない。
・どんな時でも勃起することができない。
かかりつけ医や泌尿器科医のような人は、EDの治療ができることがよくあります。EDは非常によくあることですが、加齢によって起こる普通のことだという認識は間違っています。EDの症状があれば、専門の医師に相談しましょう。EDはもっと深刻な病気のサインにもなり得るからです。
EDについて医師に相談することは恥ずかしく、難しいことだと思うかもしれません。しかし、健全な性生活を送ることは、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を向上させるのに有用であるということ加え、健康な生活の一部でもあります。医師、特に泌尿器科の医師は、さまざまな種類の性的な問題について人と話す訓練をしています。
EDには他の呼び方がありますか?
EDはときどきインポテンス(インポテンツはドイツ語です)と呼ばれることがありますが、現在では医療関係者はこの用語をあまり使わなくなりました。そのため、インポテンス(インポテンツ)が有している医療的ではない他の意味と混同することはありません。
EDはどのくらい一般的なのでしょうか?
EDはとても一般的ですが、加齢によるものではありません。治療方法について医師と話し合いましょう。
EDになりやすい人の特徴はありますか?
以下の項目に当てはまる人はEDになりやすい傾向があります。
・歳をとっている。
・特定の病気・疾患を抱えている。
・特定の薬を服用している。
・特定の心理的・感情的問題を抱えている。
・肥満や喫煙など、健康に関する特定の要因・習慣がある。
EDの弊害はありますか?
EDの弊害には以下のようなものがあります。
・満足のできるセックスができません。
・パートナーとの親密な関係を失ってしまいます。これは、パートナーとの間に軋轢を生んだり、うつ病になってしまったり、不安が増大したり、自尊心を失ってしまったりすることにつながるおそれがあります。
・パートナーを妊娠させることができなくなってしまいます。
うつ病、不安、自尊心の低下はEDの原因になることもあり、悪循環を作り出してしまいます。