セサミン

その他

セサミンは、γ-トコフェロールおよびγ-トコトリエノールの循環レベルの相対的増加を引き起こすビタミンE代謝を阻害するとされているゴマ(セサムム・インディクウム)由来のリグナンです。セサミンは、ビタミンEサプリメントの有効性を増強することにおいて最も有望であることが示唆されています。

概要

セサミンはゴマに見出される最も顕著なリグナン化合物であり、人間の食生活における、2つの最も高いリグナン源の1つ(亜麻)です。

セサミンは、抗酸化作用および抗炎症作用、またはエストロゲン受容体モジュレーター、そしてファットバーナーの効果をもたらす栄養補助食品です。

セサミンにはいくつか機構があり、全体的に見ると、脂肪酸代謝調節剤として要約することができます。

セナミンは、脂肪酸代謝における律速酵素である、デルタ-5-デサチュラーゼ(Δ5-デサチュラーゼ)として知られている酵素を阻害すると考えられています。この酵素を阻害すると、エイコサペンタエン酸(EPA、2種の魚油脂肪酸のうちの1種)とアラキドン酸の両方のレベルが低下し、この機構は経口による摂取後に関連するとされています。

他の主な機構は、ビタミンEの代謝における律速段階であるトコフェロール-ω-ヒドロキシル化として知られているプロセスを阻害することです。

この酵素を阻害することにより、セサミンは体内のビタミンEの相対的な増加を引き起こしますが、特にガンマサブセット(γ-トコフェロールおよびγ-トコトリエノール)において、経口での摂取後確認されています。

エストロゲン受容体モジュレーション、肝臓からの脂肪燃焼、抗酸化応答要素(ARE)の活性化などの作用のほとんどは、有望であるように思えるものの、ヒトでは確認されておらず、当てはまらないと疑う理由があります。

理由としては、経口での補給としては濃度が高すぎる、または脂肪燃焼がラットに排他的であると思われるなどがあります。

最終的に、セサミンはγ-トコフェロールおよびγ-トコトリエノール代謝を、それらの分解を防止することによって増大させる可能性をもっているとしてかなり、興味深い役割を果たしています。これらのビタミンEビタマーのレベルを上げることは、それ自体で治療上の利点が多く、サプリメントとして購入するのにはかなり高価であるため、セサミンはビタミンEをカットしないための、安価な回避策でもあります。

基礎知識

注意事項

セサミンは、CYP3A4の酵素レベルの誘導を減少させます(増加を防ぎます)

摂取方法

ヒトのセサミンについての研究は限られていますが、体内でセサミンを約100〜150mg経口摂取すれば体内のビタミンEを保存できるレベルに体内セサミンを引き上げることができます。この間接的な抗酸化作用は、セサミンを補う最も実用的な理由である可能性があります。

セサミンを得るためにゴマを使用する場合、ヒトの研究では50-75gのゴマを使用して成功し、ラットの研究ではセサミンに対してゴマの経口投与量の100倍を使用する傾向があります。

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