いびき ~ しくみ ~

症状

いびきは、口や鼻から肺への空気の流れが、気道の組織を振動させるときに起こります。これは通常、鼻や、口や、喉(気道)が狭まったり、中に障害物ができたりすることによって起こります。

睡眠中に息を吸い込む時、口や鼻に空気が入り、軟口蓋(口の中の天井部分の、奥まった軟らかい部位)を通り、肺へ向かって進みます。舌や上咽喉が、軟口蓋と口蓋垂と接する、口の奥部分は、閉塞しやすくなっています。この部分が閉塞すると、気道は狭くなったり、塞がれたりします。そうすると空気の流れが邪魔され、軟口蓋と口蓋垂が振動し、喉の奥とぶつかることで、いびきが出ます。扁桃腺や咽頭扁桃腺もまた振動する場合があります。気道が狭ければ狭いほど、組織は振動し、いびきは大きくなります。

起きている間にいびきをかくことがないのは、喉の筋肉が、口の奥の組織を押し留めているからです。眠っている間はこの筋肉が弛緩し、組織は閉塞できるようになります。

いびきは、隣の人が眠れないくらい、大きくなることもあります。また、あまり安らかな睡眠をとることができなくなるかもしれません。いびきがうるさくなればなるほど、睡眠の質は下がってしまいがちです。そのため、いびきをかいたことによって、日中眠くなってしまうこともあります。

いびきによって睡眠の質が左右されるため、いびきをかくことで高血圧のリスクが高まる恐れもあります。

いびきをかくことで、深刻な病気である、上気道抵抗症候群や、睡眠時無呼吸症候群に発展してしまうこともあります。

関連記事一覧