初潮について

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少女が思春期に入り、生理が始まった時、生理の時に実際は何が起こるのか疑問に思っているでしょうか?お母さんやお姉さんやお父さんに話をしたいと思うかもしれません。毎回「生理」といい言葉を言おうとするたびに、言葉に詰まり、言えなくなってしまっているのではないでしょうか。

それでも大丈夫です。誰でも体の機能について話をしようとすると臆病になるものです。ましては生理のような謎のものであればそうなってしまいます。女性の人生の中で通常のことである生理についての質問について、この記事では疑問にいくつか答えられることでしょう。

生理とは何でしょうか?

女の子の思春期が始まったすぐ後、通常は胸が発達してきた2年後に生理は始まります。生理は通常12-13歳で始まりますが、もう少し早かったり遅かったりすることもあります。この最初の生理期間のことを「初潮」と言います。

生理周期は約4週間おきで、生理の出血の初日から周期が始まり次の生理周期が始まるとともに終わります。しかし、女の子がいつ生理周期が始まるかについては人によって大幅に違いがある場合があります。生理が始まったばかりの頃には、生理が数ヶ月来ないこともありますし、1ヵ月に数回生理が来ることもあります。

腟を通じて、子宮から経血が出ます。子宮は洋ナシのような形をした空洞の器官で、妊娠中の胎芽や胎児に栄養を与える役割をするものです。腟(産道)は経血を体から排出するための通り道となるものです。

生理期間中には、2-3日間比較的経血が多い日があり、その後の2-4日間は経血が少なめになります。生理期間中の経血は血液と子宮内膜組織が混ざったものです。

毎月の生理で失われる経血の総量は、ティースプーンで4-12杯程度と差があります。

生理期間にはどのような感じがするのでしょうか?

生理が始まる数日前と生理期間中は、下腹部に痛みを感じたり、膨満感を感じることがあります。ホルモンの産生が増加したことにより、痛みがでます。こうしたホルモン(プロスタグランジンと呼ばれています)は子宮の筋肉を収縮させる原因となります。

下腹部に痛みが出る十代の女の子の多くは、太もも上部の痛みと腰痛も出ていることに気がつくようです。吐き気、下痢、頭痛、疲労、イライラ、その他の症状がでることに気がつく人もいるようです。

下腹部の痛みを和らげるため、カイロや湯たんぽなどで下腹部を温めてみましょう。温かいお風呂に浸かることも効果があります。運動することで痛みが和らぐことに効果があると感じている女の子もいます。運動は血液の流れを改善し、体の中で作られる自然の痛み止めであるエンドルフィンを産生します。

市販薬である痛み止めも症状を緩和させることに効果があります。こうした痛み止めにはアセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬が含まれています。非ステロイド性抗炎症薬にはイブプロフェンやナプロキセンがあります。こうした薬剤はプロスタグランジンホルモンの影響を阻害するものです。

かかりつけ医に自分の症状を相談すれば、一番効果がある薬剤と量がわかるはずです。

次のようなことがあれば、かかりつけ医や婦人科医に相談してみましょう。

下腹部の痛みがひどい
経血の量が非常に多い。生理が7日以上続く。生理が頻繁にくる、または生理周期とは違う時に生理がくる
最初の生理が16歳までにこない
最後の生理から3ヶ月以上生理がない
妊娠したかもしれないと思っている
タンポンを使用した後、発熱したり具合が悪くなったりする

通常、下腹部の痛みは生理が始まってから2-3日の間が一番ひどいことが多く、体内のプロスタグランジンの値が通常に戻ると和らいでいきます。生理期間の間ずっと下腹部の痛みが同じように続く場合、または市販の痛み止めが効かない場合は、医師の診察を受けましょう。

自分の生理について何か質問があれば、かかりつけ医に相談しましょう。はっきりと自分の質問について整理してから行きましょう。

生理はどれぐらいの期間続きますか?

初めてくる生理は2-7日間続くことが多いようです。そして、次の生理がくるまでに21-40日、またはそれ以上の間が空くようです。次の生理は初めてきた生理より重くなったり軽くなったりするそうです。

このため、生理が始まったばかりの頃は、定期的に生理がこず、周期が長くなったとしても心配しないでください。この生理周期が不定期になることは、生理が始まってから最初の2年間は正常なことです。

生理期間は生理が始まってから2年間の間に、周期が定期的になってくる必要があります。十代の女の子の中には、28日周期、24日周期、30-34日周期の人などがいます。どの周期も正常です。10代の周期は21-45日と幅があります。成人女性では、21-35日周期となります。自分の周期が短すぎたり、長すぎたり、または最初の生理が始まってから2年間が経っても定期的な周期にならない場合は、医師に相談しましょう。

病気になったり、ストレスを抱えていた場合などに、1ヵ月生理がこないことはあります。(そうとはいっても、1ヵ月生理がこなくて、性交渉をしていた場合は、すぐに医師に相談してください。効果的な避妊具を使っていたとしても、妊娠の可能性はあります。)しかし、生理が1ヶ月以上こず、周期が不定期になっている場合は、医師に相談してください。

もし、生理周期が定期的になってきたら、続く数ヶ月先までカレンダーの日付に印をつけるようにしましょう。これにより、生理用ナプキンやタンポンを手元に用意しておくことを忘れなくなります。

排卵とは何でしょうか?

女性の卵巣から成熟卵が排出されることです。排卵は生理周期の中盤で起こることが多いです。(最後の生理が始まった日から約14日後)

排卵時に下腹部に痛みを感じる人もいますが、大抵はわずかな痛みだけです。この不快感は、医学的にはそのドイツ語の名前であるミッテルシュメルツ(排卵痛)と呼ばれており、通常は下腹部痛と同じ痛み止めで緩和することができます。

月経前症候群(PMS)は生理が始まる前に多くの女の子に起こることがあるようです。月経前症候群では次のような症状がでるようです。

軽度の乳房の圧痛
体に水が溜まる
不安症
食欲の増加
イライラ感
不眠またはひどい眠気
生理が始まると、月経前症候群はなくなります。

女の子の中には、この期間に涙が出やすくなったり、感情的になりやすい人もいます。月経前症候群が原因になっている感情を理解することは、自分の感情に対処することに役立ちます。もし症状が深刻で、生活が妨げられるようであれば、医師に相談しましょう。

タンポンとナプキン、どちらを使ったほうがよいでしょうか?

十代の女の子は、生理期間中にタンポンでもナプキンでも使ってよいでしょう。タンポンは腟の中に挿入するもので、小から大までサイズがあり、吸収力も少ないものから多いものまであります。タンポン使用時に重要なことは、経血の漏れや深刻な細菌感染を防ぐため、毎4時間から8時間ごとに取替えることです。タンポン製造会社によると、タンポンを就寝時に使用することは可能ですが、寝る前に新しいものを使い、朝起きたらすぐに取り替えたほうがよいとのことです。

ナプキンは粘着剤がついており、下着に取り付けて使用するものです。軽めの日用、重めの日用、夜用と種類があります。漏れや悪臭を防ぐため、最低でも4時間ごとにナプキンは交換しましょう。

自分の体を理解して、タンポンとナプキンどちらが適しているか決めることは重要です。スポーツを行う女の子は、ナプキンよりかさばらず、自由に動けるということでタンポンを使うことが多いです。タンポンをすれば水泳を行うことも可能です。しかし、タンポンが不快と感じる女の子もおり、ナプキンのほうがよいと考える人もいます。自分に合った製品が何なのかわかるまでには少し時間がかかるかもしれません。

タンポンであれ、ナプキンであれ、予備を自分の学校のロッカーや鞄にいれておきましょう。服に汚れがつかないように、生理が重い日にはタンポンやナプキンを頻繁に取り替えましょう。

タンポンを取り出す際に問題が起きたら、すぐに医師の診察を受けましょう。タンポンは4-8時間に1回最低でも取り替える必要があります。自分の経血の量に合わせて、タンポンの吸収力が一番低いものにしましょう。タンポンの使用は、ナプキン使用の場合と比較して、毒素性ショック症候群のリスクが高まります。特にタンポンを頻繁に取り替えない場合、経血の量が少ない日に吸収力が最も高いものを使う場合です。毒素性ショック症症候群は、細菌からでる毒素に関連した命の危険を脅かす病気です。

生理がこないことは普通のことでしょうか?

試験のストレスやインフルエンザのような病気などの多くの理由から、生理がこないことがあります。運動のしすぎや、低体重も生理がこないことの原因となることがあります。

もし16歳で生理がこない場合はどうでしょうか?

16歳で生理がまだきていないようであれば、医師に相談し、何も問題がないかどうか確認をしてもらってください。

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