男性とうつ

症状

うつとは何か?

誰でも時には悲しくなったりいらいらしたり、あるいは時たま眠れなくなったりします。しかしこうした気持ちや問題は普通数日で消えます。男性がうつになると、日常生活に支障をきたし、一気に何週間もあらゆることへの興味を見失ってしまいます。

男性も女性もともにうつになります。しかし男性のうつ体験は女性のそれとは違います。男性はかなりの疲労といらいらを感じやすくなり、仕事、家族、趣味への興味を失います。うつを患っている女性よりも睡眠に困難を伴いやすくなるかもしれません。うつの女性はより自殺を試みる傾向にありますが、男性はより自殺で亡くなる傾向にあります。

男性はうつを認識せず、知識を得ず、助けを求めることもありません。彼らは自分達がどのように感じているかについて話したがらないかもしれません。しかしうつは現実の、治療が可能な病気です。うつは年齢に関係なく、どんな男性であっても影響を被ります。正しい治療をすれば、うつの男性のほとんんど全ては好転し、仕事、家族、そして趣味への興味を取り戻せるのです。

男性のうつのサインと症状は?

人によって症状はさまざまです。うつの症状には以下のものが含まれます。

・悲しみや空虚感を感じる
・絶望や、いらいら、不安、怒りを感じる
・仕事、家族、また性交を含む、かつて楽しかった行動への興味を喪失する
・とても疲れていると感じる
・集中したり、詳細を覚えることができなくなる
・眠れなかったり、寝すぎたりする
・食べ過ぎたり、何も食べたいと思わなくなる
・自殺や、自殺を試すことについて考える
・ずきずきという痛みや鋭い痛み、頭痛、痙攣、消化障害などがある
・仕事、家族の世話、あるいはその他の重要な活動への責任を果たせなくなる

何が男性のうつを引き起こすか?

男性のうつには、さまざまな要因があります。

遺伝子

 
家系にうつになった人がいると、家系にうつ患者がいない人よりうつになりやすいかもしれません。

脳の科学物質やホルモン

 
うつの人々の脳のスキャンは、うつでない人のものとは異なっています。また、感情と気分を司るホルモンは脳内化学物質に影響する可能性があります。

ストレス

  
男性によっては、愛する人の喪失、難しい関係性やストレスの多い状況でうつになることがあります。

ほとんどの場合、うつはこれらの要因の関連で起こります。

うつの治療はどうするの?

正しい治療を受ける第一歩は、医師や精神衛生の専門家のもとを訪ねることです。彼もしくは彼女は検査もしくは臨床試験を行い、うつと同様の症状があるかもしれないその他の状況を除外します。彼らは摂取している特定の薬が気分に作用しているか診断することもできます。

医師は症状の完全な軌跡を必要とします。医師にいつ症状が始まったか、どのくらい長く症状が続いたか、どれほどひどいか、以前にも起こったことがあるか、もしそうならどのように治療を受けたかについて話しましょう。家系にうつになった人がいれば、それも医師に言いましょう。

抗うつ剤と呼ばれる薬は、うつの治療によく効きます。しかし効き目が出るには数週間かかることもあります。抗うつ剤には以下のような副作用があります。
・頭痛
・吐き気、胃袋のあたりの気持ち悪さ
・睡眠や緊張の困難
・焦燥感や不安
・性的問題

セラピー

うつ治療には、いくつもの種類のセラピーが適用可能です。いくつかのセラピーはある種のうつには薬とまったく同じくらい効き目があります。セラピーはうつに対して効果があるかもしれない新しい考え方と行動のし方を教えることで、うつ病患者を支えます。セラピーはうつを発症したり、うつが悪化するかもしれない困難な状況や関係を理解し、立ち向かう助けにもなります。

うつになってしまった愛する人を救うには?

うつ病患者を誰か知っていたら、まずは彼が医師もしくは精神衛生の専門家を見つけ、予約をする手助けをしましょう。

・支援、理解、忍耐、そして励ましを与えましょう。
・彼と話し、注意深く話を聞きましょう。
・自殺に関する言及を絶対に無視せず、セラピストもしくは医師に伝えましょう。
・彼を散歩、外出やその他の行動に連れ出しましょう。彼が嫌だと言ったら、説得を続けましょう。しかし彼に圧力をかけすぎないようにしましょう。
・薬に関する関心は何でも医師に伝えるよう彼をうながしましょう。
・医師の診察の予約に向かっていることを確認しましょう。
・時間や治療と共に、うつは治っていくだろうということを思い出させてあげましょう。

自分がうつになったら

治療を続けるうちに、徐々に気分がよくなるのを感じ始めるでしょう。抗うつ剤を摂取しているなら、効き始めるには数週間かかるかもしれないということを覚えておいてください。うつになる前に楽しんでいた物事に挑戦してみましょう。気楽にやっていきましょう。役に立つかもしれないことには、以下のものがあります。

・できるだけ早く専門家に面会しましょう。研究では、後で治療を受けるよりむしろ早く受けたほうが症状を早く取り除き、治療が必要になる時間の長さを短くすることができるということが示されています。
・大きな課題を細かく分け、自分ができる事を自分なりに行いましょう。あまりに多くの事を一度に片付けようとするのはやめましょう。
・他の人々と時間を共にし、友人や親戚に自分の気持ちについて話をしましょう。
・気分が良くなるまで、重要な決定をするのは避けましょう。よく知っている人たちと一緒に決定について議論しましょう。

どこに助けを求めることができる?

どこに助けを求めるか自信が無いなら、かかりつけ医に尋ねましょう。電話帳で精神衛生の専門家の番号を探したり、保険会社と一緒に自分のプランに加入している人を探すこともできます。緊急時には医師が助けてくれます。

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