避妊をする他の理由

症状

妊娠を防ぐこと以外にも理由があります

避妊ピルは、経口避妊薬とも呼ばれますが、通常、人工ホルモン、プロゲステロンとエストロゲンが組み合わされたものです。この薬は、ホルモンに関連する様々な問題を治療するだけではなく、健康に良い影響があるという証拠もあります。避妊としてピルを処方する医者が多いですが、パッチ、女性用避妊具、避妊リング(IUD)他の形態のホルモン避妊も効果があるでしょう。

月経前症候群PMSと月経前不快気分障害PMDD

女性のおよそ4人に3人が、月経が近づくと、いらいらしたり、怒ったり、気が張り詰めたりします。これは、月経前症候群として知られるものです。女性のおよそ8%が、月経前症候群の深刻なバージョンである、月経前不快気分障害です。

医者から、通常、経口避妊薬とセットになっている糖衣錠をその週だけ飛ばし、新しいセットのものを開始するように言われることがあります。ホルモンピルを常に服用することで、月経が来なくなり、気分に影響を与える変化を避けることができます。

片頭痛

頭痛には、様々な原因がありますが、エストロゲンとプロゲステロンの量が変化することで、症状が悪化することがあります。月経前や月経時に、片頭痛が悪化することがあるかもしれませんが、それは、エストロゲンが減少しているからかもしれません。月経が来ないように、経口避妊薬の服用の継続、もしくは、ホルモン量を安定させるために、月経時にエストロゲンのパッチの使用を勧められるかもしれません。

月経時の痛み

生理痛がひどい場合、それは、月経困難症と呼ばれる症状かもしれません。子宮で作られ、筋肉の収縮を引き起こす化学物質により、痛みが発生します。医者から、卵子の放出(排卵)を防ぐために、経口避妊薬の服用、または、パッチやリングの使用を勧められるかもしれません。このようにして、痛みを引き起こす化学物質、プロスタグランジンの子宮での生成を減らすことができます。

にきび

経口避妊薬は、吹き出物の治療のために作られたわけではありませんが、肌のトラブルの原因となる、卵巣で作られる「男性」ホルモンの量を減少させます。自分に合うピルと薬の組み合わせを見つけるために、医者に協力してもらいましょう。結果が分かるまで、数週間から数ヶ月かかるかもしれません。

月経不順や重い月経

プロゲステロンが十分に作られない場合、月経の間隔が長くなることがあります。これにより、子宮内膜が増加し、再び月経が始まる時に、大量に出血することになります。経口避妊薬を組み合わせたものを服用することで、月経周期をコントロールできます。また、プロゲストロンの経口避妊薬により、子宮内膜が薄くなります。医者から、出血を減らす、または止めるために継続的に服用する、プロゲスチンしか含まない「ミニピル」を処方されることもあるでしょう。

子宮内膜症

これは、通常、子宮内膜と呼ばれる、子宮の内側に層をなす組織が、卵巣や腸などの、骨盤領域の他の場所にできることで発生する疾患で、激しい痛みを伴います。経口避妊薬は、子宮の内側の組織と同様に、このような子宮外部の組織にも効果があります。経口避妊薬により、組織の増加が制限されるため、痛みが軽減されます。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群を治療することはできませんが、月経不順や無月経、ニキビ、異常な髪の伸びといった症状は治療できます。経口避妊薬に含まれるホルモンが、この症状を持つ女性に問題を引き起こす、「男性」ホルモンと「女性」ホルモンの不均衡をリセットします。

健康に関する他の利益

経口避妊薬により、月経時の出血の量が減少するため、貧血になりにくくなったり、赤血球が減少しにくくなったりすることがあります。また、卵巣ガンや子宮ガンのリスクの減少とも関連があります。

副作用とリスク

経口避妊薬の服用によって、問題が起こることはほとんどありません。しかし、特に最初の数ヶ月は、月経不順や気分、体重の変化などが起こる可能性があります。また、まれに、血栓ができることもあります。また、ピルは、乳がんや子宮頸がんのリスクの増加とも関連があります。あなたの不安を安全に解消するために、最適な避妊法について、医者と相談しましょう。

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