パートナーがコンドームをつけてくれない場合
性行為をする際、避妊をすることや性感染症(STI)にかからないようにするなど、性の健康に関してはお互いに責任があります。
コンドームをを使用せずに性行為をすることをパートナーに強要することが許されると思っている人がいるようですが、そうではありません。
避妊具をつけたくない理由は複数あるかもしれません。雑誌などの人生相談欄の女性回答者であり、心理学者でもあるPetra Boynton医師は、それらをすべて聞いてきました。この記事では、女性にコンドームの使用を主張する自信を持たせるために、彼女は非常に典型的な言い訳の数々へ返答をします。
「自分は健康だからコンドームは必要ない」
どれほど健康で元気であるかは関係ありません。もし避妊をせずに性行為をしてしまうと、STIにかかり、望まない妊娠をする可能性があります。
自分は大丈夫だと信じることは簡単ですが、あなたにも起こるかもしれません。人を見ただけでは、その人が感染症にかかっているということはわかりません。
多くの人は目に見えるような症状が出ないため、あなたもしくはあなたのパートナーは、STIにかかっていることに気づかないかもしれません。クラミジア感染症にかかっている女性の70%、男性の50%に、症状は見られません。痛みやいぼなど、明らかな症状が見えないからといって、STIにかかっていないとは限りません。
「自然体がいいからコンドームはつけたくない」
コンドームをつけた状態での性行為も、薄めのものなどを使用してみると、自然に感じることができます。コンドームを使うと、勃起が長く続くと感じる男性もいるようです。コンドームを使わずに性行為を行うことが自然のように感じるかもしれませんが、あなたとあなたのパートナー(もしくは複数のパートナー)を感染症の危険にさらします。コンドームを使うことによって、意に反した妊娠やSTIから身を守ることができます。
「面倒くさいからコンドームはしたくない」
これに対しては、「もしコンドームをつけたくないなら、私はあなたと性行為をしたくない」とこたえると良いでしょう。
コンドームをつけることは、不愉快な症状があるかもしれないSTIの治療をするために泌尿器科に行くことよりは楽です。
コンドームをつけずに性行為をし、無防備な性交渉で感染症にかかったり妊娠してしまうようなことはないと信じ込んでしまうことは簡単です。しかし、コンドームは妊娠や感染症のリスクを減らすだけではありません。少し楽しくするためには色つきのコンドーム、さらに快感を得るためにはきめのあるコンドーム、口腔性交をする際には味つきのコンドームを使用してみましょう。
「好きじゃないからコンドームはつけたくない」
過去に苦い経験があるため、コンドームが好きではないという人がいます。もしかすると、コンドームをつけている状態では勃起を維持できなかったり、使用が困難だったりしたのかもしれません。他には、コンドームの着用を好まないほうが良いと言われ、つけてみたことがないという人もいます。
あなたのニーズに応えるために、さまざまな種類のコンドームを提供するメーカーが数多くあります。一緒に性行為をすることの一環となるように、二人ともコンドームをつけるようにすると良いでしょう。
きめのあるものや、味つき、色つきのコンドームがあります。これらは、あなたとあなたのパートナーを興奮させたり熱くさせたり、大きく見せたりより長い間勃起状態を保たせたりすることができます。これらのコンドームはすべて、STIや望まない妊娠から守ってくれます。
「感度が落ちるからコンドームは使いたくない」
もし過去にコンドームを使ったことによって感度が落ちたことがあるなら、軽いコンドームを販売しているメーカーを探してみましょう。非常に薄く、まるで避妊具をつけていないかのような感覚になるものもあります。
あるいは、あなたとあなたのパートナーの感度を上げるために、きめのあるコンドームを使うのも良いかもしれません。感度を抑えるコンドームの使用を好む人がいますが、これは早くにオーガズムに達する心配をしているなら良いでしょう。
「コンドームをつけるのを忘れた
コンドームをつけ忘れた言い訳として最も頻繁に使われるのは、酔っ払ったというものです。どれほどリスクについて知っていても、アルコールを摂取しすぎると無防備な性交渉の結果として起こり得ることを忘れてしまうことがあります。
ベッドの近くにはコンドームのパックを置いておき、出かけたり旅行をしたりする際にはいくつか持ち歩いておきましょう。性行為をするつもりはなくても、念のためにバッグもしくはポケットにコンドームを入れておきましょう。
「パフォーマンスに支障が出るからコンドームはつけたくない」
コンドームをつけている状態では勃起状態を維持しにくいという人がいます。これはたいてい、初めてコンドームを着用したのが性行為をする直前だったという理由にあります。勃起し始め、心配になり、勃起が落ち着いてしまい、それをコンドームのせいにしてしまいます。また、性交渉の相手がどう思うかについて不安を感じるということもあるでしょう。
もしこのような心配があるなら、誰かと性行為をしようとしていない時にコンドームをつける練習をし、コンドームをつけている状態でも性行為を楽しめるようにしましょう。勃起を維持し、オーガズムに達するために、コンドームをつけて自慰をしてみましょう。こうすることによって、次に性行為をする際に、勃起を維持する自信がつくでしょう。
パートナーと一緒にコンドームをつければ、性行為の妨害ではなく、それも性行為の一部として楽しむことができます。
「雰囲気が台無しになるからコンドームはつけたくない」
一時的に性行為を邪魔するにもかかわらず、人は性具に手を伸ばしたり色っぽい下着を脱がせる行為を妨害とは感じません。これはきっと、それが色っぽいと感じるからでしょう。
コンドームをつけながら性行為のことを考えることに慣れましょう(パートナーにつけてもらったり、つけながらパートナーが服を脱いだり自慰をしているところを見ても良いでしょう)。こうすれば、興奮状態は続き、性行為の妨害ではなく一部となります。
「しばらく付き合っているからコンドームは必要ない」
クラミジア感染症などの多くのSTIは、目で見てわかるような症状がなく、長期間気づかれないことがあります。パートナーとの交際期間は長くても、完全にリスクがないとは言い切れないでしょう。
コンドームの使用を止める前に、パートナーと性遍歴について話し合い、性病科で診てもらいましょう。