プラミラセタム

その他

プラミラセタムはラセタム類の誘導体の合成物質で、認知能力を高める目的で使用されます。また、使用が長期記憶の形成を助けるという証拠も出ています。その仕組みはまったく明らかになっていませんが、アセチルコリン合成を強化する可能性があります。

概要

プラミラセタムはピラセタムから合成され、この変形によってマウス実験で記憶喪失に対抗する性質がより強くなりました。その他のラセタム類と同様、あまり研究は進んでいませんが、臨床試験の結果による裏づけもいくつかあるようです。

他の点では健康なマウスで行った動物実験では、マウスの年齢に関わらず、プラミラセタムの補給による長期記憶の向上がみられています。認知機能検査の直前(1-2時間前)に服用することで効果を発揮するようです。研究結果において作業記憶に対する影響はあまり示されていません。臨床試験による裏づけはあるのですが、他の点では健康な若者に認知能力を高める目的で使用した例がないため、統計的検出力に欠けます。

プラミラセタムの仕組みはよくわかっていませんが、すべての検体となったマウス(年齢に関わらず)の脳波活動を変動させるようで、高親和性コリンの取り込みを増進することができるかもしれません。副腎と末梢効果に依存した仕組みである点ではピラセタムや他のラセタム類に似ていますが、それ以上は解明されていません。

基礎知識

混同注意
ピラセタム(基礎的なラセタムですが、違う分子です)

摂取方法

現段階でピラセタムの人体における効果がみられたのは、400mgを1日3回、もしくは600mgを1日2回服用した場合です。どちらの投与計画でも1日計1,200mgのピラセタムを摂取することになります。

ピラセタムは食事と共に服用するべきか、そして1,200mgが最適用量なのかは確かではありません。しかしながら、この方法での補給が効果を生むようです。

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