うつ病の診断

その他

キーポイント

・うつ病にはさまざまな種類がある。
・大うつ病には、2週間以上続く特定の症状がある。
・うつ病の症状を持っているかどうかを突き止めるために、医療提供者と話をする。
・身体検査や心理検査、臨床検査などを使ってうつ病が診断される。

うつ病にはさまざまな種類がある

うつ病の種類は、患者の症状とその症状がどれくらいの期間続いているかによって決まります。大うつ病は、うつ病の種類のひとつです。治療法は、うつ病の種類によって決まります。

大うつ病には、2週間以上続く特定の症状がある

がんが見つかった時に悲しむのは普通ですが、悲しみだけでは大うつ病と診断することはできません。

大うつ病の症状には、次のようなものが含まれます。

・ほぼ常に悲しい。
・以前は楽しんでいたことに楽しみや興味を感じなくなった。
・食生活や睡眠習慣に変化が見られる。
・身体的および精神的な反応が遅い。
・落ち着かなかったり苛立ったりする。
・原因不明の疲労。
・自分が役立たずのように感じたり、絶望したり、頼りなく思ったりする。
・理由もなくひどい罪悪感を感じる。
・注意を払うことができない。
・繰り返し同じことを考える。
・死や自殺について頻繁に考える。

うつ病の症状は、人によって違います。

うつ病の症状を持っているかどうかを突き止めるために、医療提供者と話をする

医療提供者は、あなたの気分や次のようなことについて話したいかもしれません。

・がんを患うことに対するあなたの気持ち。このことについて医師と話すことで、あなたの感じる悲しみが普通であるか、それとももっと深刻なものなのかどうかを知ることができるかもしれません。
・あなたの気分。気分をレベル分けして評価するように言われるかもしれません。
・発生しているかもしれない症状とその症状がいつから続いているか。
・人間関係や仕事、普段の娯楽を楽しむ能力など、その症状が日常生活にどのような影響をきたしているか。
・あなたにストレスを感じさせている他の生活面。
・あなたの社会的支援制度がどれほどしっかりしているか。
・服用しているすべての薬と受けている治療。時々、薬の副作用やがんがうつ病の症状のように見える場合があります。これは、実行中のがん治療や進行がんのある人において起こることが多いです。

この情報は、あなたの悲しみが普通なのか、それともうつ病なのかを、あなたとあなたの医師にとって突き止めやすくします。

身体検査や心理検査、臨床検査などを使ってうつ病が診断される

あなたと話すことに加えて、うつ病であるかをチェックするために、医師は次のようなこともするかもしれません。

・身体検査と病歴:健康であるという一般的なサインや、しこりやその他の異常なものがないかなど、病気を示すものを探すための検査。健康習慣、うつ病を含む過去の病気、そして治療などの履歴も確認されます。身体検査では、あなたの症状の他の原因を取り除くことができます。
・臨床検査:組織や血液、尿、体内にある他の物質を検査する医療処置。これらの検査は、病気を診断したり、治療の計画を立てたりチェックをしたり、時間をかけて病気を観察する上で役に立ちます。臨床検査は、うつ病の症状を引き起こしているかもしれない病気を取り除くために行われます。
・精神状態の検査:次のような確認を行うことにより、あなたの大体の精神状態を理解するための検査。

・容姿と行動。
・機嫌。
・発言。
・記憶力。
・注意力と簡単な概念の理解度。

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