ドライアイについての事実

その他

ドライアイとは?

ドライアイは、涙の量、または質が、目の表面を潤いを十分に保つことができないことでおきます。専門家たちは、ドライアイが米国の何百万人もの成人に影響を及ぼしていると推定しています。ドライアイの発症リスクは、年齢が進むにつれて増加します。女性は男性に比べてドライアイになる人が多いと言われています。

ドライアイの症状は?

ドライアイになると、何かが目に入っているような感覚をおぼえます。他には、目の赤みやちくちくした痛み、灼熱感、乾燥、吐き気などがあります。ドライアイの人は、まぶたが重いように感じ、視界がぼやけてみえることもあります。

涙とは何?どのようにドライアイに関係している?

健康的な目の場合、潤滑性のある涙が、目の透明なドーム型の外面である角膜に絶えず潤いをもたらします。まばたきするごとに、涙が角膜を横切って流れ、細胞に栄養を与え、体液による保護層をつくりだします。

各眼の周囲のマイボーム腺が、十分に涙を作り出せていない時、または涙の組成が変化した時、眼の健康や視力に影響を与えます。眼の表面の涙は、光の集束に重要な役割を果たすため、視力に影響を与える可能性があるのです。

涙は脂肪油、水、粘液、および1500以上の異なるタンパク質の複雑な混合物で、目の表面を滑らかに保ち、環境、刺激物、および感染性病原体から保護します。涙は、以下3つの層に形成されます。

油層

マイボーム腺によって生成された外側の層であり、涙の蒸発を防ぐことで、目に残るようにします。

水層

涙の水分の部分と水溶性タンパク質が含まれています。この層は、主や涙腺や副涙腺によって生成されます。水層は角膜と結膜、目の前部全体と眼瞼の内側を覆う粘膜に栄養を与えます。

ムチン層

杯細胞によって産生され、水層から水を結合させ、目の潤いを保つようにします。

ドライアイの原因は?

ドライアイは、涙の生成量が減少し、涙の蒸発が増加し、または涙の組成が不均衡になったときに起こります。ドライアイの原因となる要素は次のとおりです。

・特定の薬
抗ヒスタミン剤、うっ血除去薬、抗うつ薬、避妊薬、閉経の症状緩和のためのホルモン補充療法、不安神経症、パーキンソン病、高血圧の薬など

・加齢
加齢により涙の生産量が減少します。ドライアイは50歳以上の人により一般的です。

・ロゼシア(炎症性皮膚疾患)や眼瞼炎(炎症性眼瞼疾患)
マイボーム腺の機能を破壊する可能性があります。

・シェーグレン症候群、尋常性狼瘡、強皮症、関節リウマチなどの自己免疫障害、糖尿病、甲状腺疾患、ビタミンA欠乏症などの疾患
これらの疾患は、ドライアイに関連しているとされています。

・女性
女性の方がドライアイになりやすいと言われています。また妊娠中や、閉経後のホルモン変化はドライアイに関連しているといわれています。また、女性の方が自己免疫疾患になる可能性が高いとされています。

・気候や環境
風が強い、煙の多い、または乾燥した環境では、涙が蒸発しやすくなります。

・季節性アレルギー
ドライアイの原因となります。

・長時間にわたって、パソコンなどの画面を見ること
十分まばたきをしなくなる

・レーザー眼科手術は
一時的なドライアイ症状を引き起こすことがあります。

ドライアイはどのように診断され、治療されるか?

ドライアイがある人は、原因を特定するために、眼科医に相談することをお勧めいます。

薬を変える

薬剤師に、ドライアイに関連している可能性のある薬に代替薬がないか、相談しましょう。ドライアイに効果がある可能性があります。

市販の局所薬を使用する

ドライアイの症状が軽度の人や、目薬、ジェル、軟膏などの市販薬で治療することができます。

環境やライフスタイルの変化

画面をみる時間を減らし、定期的に目を休めるようにすると効果があります。目を数分間閉じたり、数秒間、何度もまばたきすると涙が潤い、目の周りにも広がります。サイドシールドのあるサングラスをかけると、風や乾燥した空気を遮断できるため、症状を軽減できます。

マイボーム腺機能不全の場合、まぶたを暖めたり、洗浄すると効果があります。
喫煙し、副流炎を避けるようにするのも有効です。

外科手術

シリコーンやコラーゲンでできた涙点プラグを挿入することで、涙管を部分的に、または完全に塞ぎ、涙が目から流出しないようにすることができます。

重度の症例では、涙点閉鎖術(thermal punctal cautery )によって、排液管を閉鎖することが推奨されます。

関連記事一覧