ドライアイと液晶画面の使用

一般的な人たちと同様に、あなたの瞳は一日中液晶画面をみているかもしれません。パソコン画面、スマートフォン画面、タブレット機器画面を仕事でもプライベートでも見ることに時間を使っていることでしょう。米国人の60%近くが、少なくとも電子機器を1日5時間使用しているようです。70%の人が同時に2台以上を使っていることがあります。こうした長時間液晶画面をみて過ごすことが、ドライアイや目の炎症の原因となっています。

液晶画面はどのように目を乾燥させるのか

目は健康を維持するために、常に潤っている必要があります。通常、人は10秒毎に瞬きをしています。瞬きをする時、目は目を癒して保護する涙液膜を分泌します。しかし、タブレット、コンピューター、テレビなどを見ていると頻繁に瞬きしなくなります。瞬きが少なくなることは、目がさらに乾燥することを意味しています。

水だけではなく涙の中には大切な物質が含まれています。油分や粘液も含まれています。こうした三つの物質全てが目を潤し、快適にし続けるために必要です。

コンピューター作業を長時間することは涙液のバランスを変えてしまうこともあります。2014年の日本における研究によると、長時間コンピューター作業に時間を使っている人は、涙液内の粘液の量が少なくなってることがわかったとのことです。この研究では、調査対象の労働者の10人に1人が確実にドライアイになっており、また半数はドライアイ予備軍であったとしています。

ドライアイとなる確立は年齢とともに上がる一方、2016年の研究では外で遊ぶ時間が少なく、スマートフォンに時間を割いている子供たちはドライアイの症状がみられることがわかりました。

どう対処したらよいでしょうか

できる限り、画面を見る時間を減らしましょう。コンピューターや電子機器の画面を見る時間を少なくすれば、ドライアイの症状は改善する可能性があります。

画面を見続ける必要がある場合は、次のようにしてみましょう。

・20-20-20のルールに従いましょう。20分毎に20秒間、6メートル先のものを見て目を休めましょう。リマインダーとして、スマートフォンのアラーム機能を使うとよいでしょう。
・加湿器を使いましょう。室内の乾燥を潤すため、すぐに目を乾燥させましょう。
・ずっと見続けないようにしましょう。特に長時間画面を使用する時には、瞬きを頻繁にする努力をしましょう。
・腕の長さの位置に画面を置き続けましょう。ほとんどの人が顔から20センチから30センチの位置にスマートフォンを持っています。距離が近いと瞬きの回数が少なくなります。目から少なくとも50センチ離して持つことが望ましいです。
・文字を大きくしましょう。文字が小さすぎるとコンピューター画面に近づいて姉妹勝ちです。フォントの大きさを大きくすれば、遠くからでも快適に読むことができます。
・正しく光を当てましょう。まぶしくならないような場所にコンピューターを置きましょう。ブランドやカーテンを閉めましょう。低いワット数の電球に取り替えましょう。それでも改善しないようであれば、眩光防止フィルターをつけましょう。画面からの光の反射量を軽減することができます。
・目薬を点しましょう。喫煙するようであれば、禁煙するまた新しい理由が一つ増えたことがわかるはずです。タバコの煙はドライアイをさらに悪化させます。

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