自分の性がしっくりこない時

その他

性同一性障害を持つ人は、自分の性が自分の生態と一致していないと強く感じます。

例えば、陰茎や男性であることを示す他のすべての身体的特徴を持つ人が、自分は本当は女性だと感じるかもしれません。その人は、女性の体を手に入れ、他の人に女性として受け入れられることを強く願うかもしれません。もしくは、女性の身体的特徴を持つ人が本当は男性だと感じている場合でも同じです。

体があなたの本当の性別を表していないと感じることは、深刻な苦悩や不安、うつ病を生じさせます。「違和感」は、不満や不安、不穏の感覚のことです。性同一性障害では、男性もしくは女性としての自分の体に対する不快感があまりに大きく、学校や仕事、社会活動などの日常生活に支障をきたすかもしれません。

性同一性障害は、以前は「gender identity disorder」と呼ばれていました。しかし、体と内面の性のずれは精神疾患ではありません。対処されなければならないものはこのずれではなく、これに伴うストレスや不安、うつ病です。

この病気は、「性転換症」とも呼ばれていました。しかし、この言葉は古いものです。不快に感じる人もいます。現在では、自分の体と性別が一致しないと感じる人を「トランスジェンダー」と呼びます。

Gender nonconforming(GNC)は、性同一性障害の人も含む、もっと広く使うことのできる言葉です。しかし、自分が男性とも女性とも断言できない人のことも表すことができます。両方の性を持っている人やどちらの性でもない人は、自分のことを「ジェンダークィア」と呼ぶかもしれません。

性同一性障害は、同性愛ではありません。あなたが内面で感じる性は、性的指向とは異なります。

診断されていないもしくは治療されていない性同一性障害

診断と治療は重要です。性同一性障害を持つ人は、精神的健康における問題を抱えている確率がより高くなります。性同一性障害を持つ人の71%が、一生涯において他の精神健康の診断を受けるという推定があります。これには、気分障害や不安神経症、統合失調症、うつ病、薬物乱用、摂食障害、自殺未遂などが含まれます。

治療

患者が自分の性についてどう思うかを変えることが目的ではありません。そうではなく、それらの感情から生まれる苦悩に対処することが目的です。

心理学者や精神科医と話すことは、どのような性同一性障害の治療においても取り入れられます。トークセラピーは、この病気によって引き起こされるメンタルヘルスの問題に対処するためのひとつの方法です。

トークセラピーを越えて、外見を中身に少しでも近づけるために、多くの人が何かしらの行動をとります。服装を変えてみたり、別の名前を使ったりするかもしれません。また、外見を変えるために薬を服用したり、手術を受ける可能性もあります。治療には、次のようなものが含まれます。

・第二次性徴遮断薬。性同一性障害を持つ思春期早期の若い人は、身体的な変化を抑制するホルモン(テストステロンもしくはエストロゲン)を処方してもらうように頼むかもしれません。その決断をする前に、その若い人は小児科医や場合によっては精神科医に、特に若くで、これらのホルモンを服用する良い点と悪い点を尋ねましょう。
・ホルモン。十代の若者や大人は、自分がなりきっている性別の特徴を得るために、エストロゲンやテストステロンなどのホルモンを服用するかもしれません。
・手術。中には、完全な性別適合手術を受けることを選ぶ人もいます。これは、以前は「sex change operation」と呼ばれていました。しかし、全員がこの選択をするわけではありません。外見を自分の気持ちに少し寄せるために、一部の手順のみを実施する人もいるかもしれません。

患者は、自分が求めているものや自分がすでに持っているものに基づいて、セラピストとともに自分に合った治療が何かを判断します。

転換した後は、違和感を覚えなくなるかもしれません。しかし、その人はまだ心理療法が必要かもしれません。友人や家族、同僚、雇い主になる可能性のある人、宗教団体などは、誰かの性別が変わってしまった時に受け入れがたい可能性があります。このことや、転換におけるその他の試練には、専門家の助けが必要となる場合があります。

一時的なものなのか

性同一性障害を持つ子供の親が小児科医に最もよく尋ねる質問は、「一時的なものですか?」です。

残念ながら、確実にわかる方法はありません。このように感じる幼い子供全員が十代や成人期に入ってもそうとは限りません。

そうだとすれば、息子に女の子用のランチボックスを持たせて良いものか、娘に男の子の服を着させて良いものかを、親はどのようにして判断するのでしょうか。専門家は、お子さんに誘導してもらうことをアドバイスします。子供に好きなようにさせてあげ、あなたもしくはお子さんが助けが必要になればその時に連絡しましょう。

一部の若者やさらには大人でさえも、自分の見た目の性について複雑な心境かもしれません。自分の真の姿になるための行動を起こす前後にカウンセラーと話すと役に立つと感じる人が多いようです。

もし性同一性障害が思春期後も続けば、その若者はこの先もそのように感じ続ける可能性が高いということが研究で示されています。体が内面の性と一致していないと長期的に感じる人は、これはその人が選択した道ではありません。それは望まなかった重荷であり、彼らには専門的で社会的なサポートが必要です。

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