健康的にカフェインを得る

その他

カフェインの利点

人にカフェインの最大の利点は何か、と問えばおそらくほとんどがエネルギーと気分、と答えるでしょう。しかしコーヒーや茶の他の成分と同様に、カフェインはこれ以外でも健康を利する可能性があるのです。(カフェインの効果の中には、長期的な消費を行うと効果が減ずるものもあるので注意が必要です。)

研究結果から、コーヒー、茶、カフェインがもたらすと考えられる良い効果を以下に示します。

・コーヒー中のカフェインは身体のインスリンへの感度を高める可能性があると考えている研究者がいます。(これは良いことなのです。インスリンは身体が血糖値をコントロールするために作り出すホルモンです。)実際、コーヒーの消費と2型糖尿病のリスクに関する近年の9つの研究調査の結果は、コーヒーを日常的に消費すると当該病のリスクが下がる、という考えを裏付けるものとなっています。他の研究者らは、茶中のいくつかの成分が脂肪細胞におけるインスリンの活動を15倍にも高める可能性があることを発見しています。一方で、他の研究結果はカフェインが2型糖尿病患者のグルコース(炭水化物系食品中にみつかるある種の糖)代謝を減ずるといっています。

・クロロゲン酸はコーヒー中に見つかる成分で抗酸化性を持ち、身体のグルコース代謝を高める可能性があります。

・一日4杯以上のコーヒーを飲むと(コーヒーを全く飲まない人と比べて)結腸癌のリスクが減ると言われています。動物実験は、コーヒー中の抗酸化剤が結腸癌を防いでいる可能性を示唆しています。

・コーヒーの消費と心臓病のリスクについての研究はいたるところで行われています。ある研究によれば、コーヒーの消費量が一日2杯以下である場合は心臓発作や胸痛の確率が下がる一方、これより多い量のコーヒーを消費すると逆効果があらわれるようです。他の研究結果はこれに反駁しています。今後同じような研究が行われる際は、調査に使用されるコーヒーの種類とその入れ方(これによってコーヒー中に現れる成分が左右される)にも意識がはらわれる必要があるでしょう。例えば、フィルター・コーヒーは全体コレステロール値とLDL「悪い」コレステロール値の両方を上昇させることが知られている二つの成分を取り除きます(これらの成分はフィルターを通ることができない)。

・茶は強力な抗酸化剤(ポリフェノール。フラボノイドである植物性化学物質に属す。)を含んでおり、これが身体を癌、心臓病、脳卒中から守る可能性があります。あるオランダの研究は、フラボノイドを最も多く食べ、飲んだ男性(主要な供給源は紅茶)は心臓病のリスクが激減していたことを発見しました。

・予備的な研究によると、緑茶中のフラボノイドが癌のリスクを減らすのに役立つ可能性があるそうです。

・緑茶が代謝を高め体脂肪を下げる可能性が示唆されていますが、これに関しては更なる研究が必要です。

・ある研究によると、高齢の女性(65-76歳)において茶を飲んでいた者はそうでない者よりも骨密度がより大きかったようです。この調査の監修者らは、茶中の成分が骨密度を増加させる可能性、そして茶を飲むことが骨粗鬆症から身体を守ることに繋がる可能性を提示しました。一方別の研究結果は、閉経後(65-77歳)の女性がカフェインを一日300mg以上消費すると脊椎における骨喪失が進むことを記録しています。

・野菜や果物は健康を増進する抗酸化剤が最も豊富に含まれる食物だと考えられていますが、アメリカ人のほとんどにとって抗酸化剤の主要な供給源はコーヒーであるということが近年の研究で明らかにされました。

カロリー・フリーでカフェインを摂取する5つのコツ

1. 煎じたばかりの茶が一番

最近茶を飲んでいない、という人はこの機会に見直してみてはどうでしょう。今ではたくさんのフレイバーティーがスーパーマーケットにさえも売っています。そして、植物性化学物質に関しては、煎じたばかりの新鮮な茶が一番良いのです。ボトルにいれられた茶はこうした茶に比べて植物性化学物質が少ないようです。

2. アイスティーにしてしまう

アイスティーは甘くさえしていなければ夏場には打ってつけの飲み物です。美味しいフレイバーティーは甘味料が全く要らないのです。そして、どんな熱い茶も煎じた後にピッチャーを冷蔵庫に入れてしまうだけでアイスティーにしてしまえるのです。甘みを付け加えたい場合は、人口甘味料を試してみましょう。

3. タンパク質とカルシウムを強化する

カフェイン飲料を飲むことで余分なカロリーを摂取してしまわないよう気をつけましょう。しゃれたコーヒーほどカロリーや脂肪分が多いのです。ラテやその他のコーヒードリンクを注文する際に無脂肪乳の使用をお願いするだけでカロリー摂取量が下がり、タンパク質とカルシウム摂取量が増えます。

4. チャイ・ラテに注意

チャイ・ラテは牛乳と砂糖以外の余分なカロリーを含んでいます。但し、こうしたものの濃度の低いチャイ・ラテも売ってはいます。もしコーヒー・バーでチャイ・ラテを注文する際は、無脂肪乳と人工甘味料の使用をお願いしましょう。

5.ダイエット・ソフト・ドリンクがカロリーをセーブする

12オンスのコーラに入っているカフェインは42mg、一杯の茶の中に入っているカフェインは47mgです。しかし普通のソーダ飲料を選んでカフェインを得ようとすると、一缶あたり140カロリーを摂取してしまうことになるのです。ダイエット・ソーダならば飲料のカロリーを低く保つことができるとはいっても、どんなものでも適度な摂取を心がけることが重要でしょう。

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