パチョリ

その他

パチョリはアロマセラピーや芳香剤に使われるハーブで、抗ウイルス作用および抗炎症作用を確かめる実験が行われています。

概要

パチョリは、アロマセラピーや芳香剤、その他香りを発するものに使用されているハーブです。

パチョリはリラックス効果を期待して使用されることが多いですが、諸研究では、このリラックス効果が本当にあるかどうかは疑わしいとされています。パチョリが作用すると、中枢神経系のはたらきが弱まります。

予備実験では、パチョリを摂取すればインフルエンザの症状を軽減することができることを示唆する証拠が出てきました。インフルエンザの大半の症状に対して適度な効果を見せ、H1N1型インフルエンザには効果てきめんです。動物実験のデータによれば、パチョリを摂取することで、抗うつ効果も期待できるかもしれません。

パチョリに含まれる主な生理活性物質は、パチョリアルコールと呼ばれています。がん治療薬であるタキソールを合成するために使用されることもあります。

パチョリはリラックスしやすくする効果があり、抗インフルエンザ作用もあるハーブかもしれませんが、これらの効果を確かめるにはさらなる研究が必要となります。

摂取方法

パチョリの摂取用量は動物の摂取用量に基づいて計算されています。

体重1キログラム当たりおよそ40ミリグラムのパチョリをラットに摂取させると、抗うつ効果が見られました。これを人間の用量に計算しなおすと、以下のようになります。

・150ポンドの人には440ミリグラム
・200ポンドの人には580ミリグラム
・250ポンドの人には730ミリグラム

ネズミを使った実験では、体重1キログラム当たり40ミリグラムから80ミリグラムの用量で、抗インフルエンザ作用が発現しました。人間の用量に換算すると体重1キログラム当たり3.2ミリグラムから6.4ミリグラムとなります。

関連記事一覧