ドライアイ

その他

ドライアイの治療

ドライアイ治療は、症状のコントロールはできても、治療法はありません。中には人生を通して、再発を繰り返す人もいます。

ドライアイの正確な治療法は、何が原因で起きているかによって異なります。主な原因は以下です。
・涙の生産量が減少
・涙が早く蒸発する
・根底にある病状

最初に考慮すべきことは、症状を引き起こす薬などの明らかな要因があるかどうかです。

ドライアイが、根底にある疾患によって引き起こされている場合、その疾患を治療するために適切な専門家が紹介されることもあります。
また、環境に対応し、目を清潔に保ち、食生活を改善することによって、ドライアイの予防や、症状の緩和が期待できます。

点眼薬での治療

ドライアイの症状が、軽度から中等度の場合は通常、専用の点眼剤や、ジェル、軟膏などを用いて治療することができます。

これらの点眼液は、眼に不足している水分を補給することから、しばしば人工涙と呼ばれます。しかし、これら人工の涙には眼の健康に不可欠な、ビタミンや栄養素は含まれていません。ほとんどの点眼剤は、市販で入手できます。

目薬やジェルには、さまざまな種類があります。自分に合ったものを見つけるためには、色んな種類のものを試してみる価値があります。

最高の効果を得るために、2つまたは3つの異なる薬を使用しなければならないこともあります。ただし、医師の判断の下、行うようにしてください。

治療の内容を変えたい場合も、医師に相談しましょう。

防腐剤を含まない目薬

点眼薬の中には、薬瓶の中で増殖する有害な細菌を防ぐための防腐剤が含まれています。1日6回以上点眼の必要がある場合は、防腐剤を含まないものを使用することをお勧めします。

防腐剤入りの目薬の使用は、欲にドライアイが重度な場合、気をつける必要があります。防腐剤が含まれたものを大量に、または長期間(数ヶ月または数年)にわたって使用すると、眼の表面上の微妙な細胞を損傷したり、ま炎症を引き起こす可能性があります。

ソフトコンタクトレンズを着用している場合は、防腐剤がコンタクトレンズに付着して目を損傷するため、防腐剤を含まない潤滑剤を使用する必要があります。これらのタイプの点眼薬は、より高価なことがあります。

点眼がうまくできない場合は、医師に相談して下さい。簡単に目薬をさすための専用の器具もあります。

「油の」点眼薬

涙液膜の油性部分を補充し、眼の表面からの蒸発を減少させる点眼剤も、ますます使用されています。これらの調製物には、合成グアーガムやリポソームスプレーなどがあります。

油を配合した点眼薬は、特に眼瞼炎や乾性の眼症候群に効果的で、涙が急速に蒸発するのを防ぐ効果があります。

眼軟膏

寝ているときに、目が完全に閉じられていない場合、眼軟膏を使うことで、眠っている間に涙が蒸発しないよう、あなたの目を潤滑し、一晩中湿らせておくことができます。

眼軟膏を使うことで、視力がぼやけやすくなるので、就寝中に使用される傾向があります。
コンタクトレンズを着用している場合は、軟膏はつけないでください。。薬剤師や眼科医に相談して、適切な代替治療についてアドバイスを求めましょう。

抗炎症治療

慢性のドライアイの根底にある問題は、眼の中や周囲の炎症である。下記の抗炎症治療の1つが推奨されるかもしれませんが、これらは眼科医の判断においてのみ、得られます。

コルチコステロイドの点眼薬や軟膏

コルチコステロイドは、重度のドライアイ場合、点眼薬または軟膏として投与できる強力な抗炎症薬です。

3人に1人の割合で、以下の副作用があるとされています。

・白内障
・眼圧の上昇

コルチコステロイドは、眼科医の判断の下、使用するようにしてください。経過観察をしない場合は、使用すべきではありません。

経口テトラサイクリン

テトラサイクリンと呼ばれる薬は、抗炎症薬として低用量で使用され、最低3〜4ヶ月間、特には長期間使用されることもあります。

使用される最も一般的なテトラサイクリンはドキシサイクリンですが、オキシテトラサイクリンやライムサイクリンなどの他のものも時には処方されます。

シクロスポリン点眼液

シクロスポリンは、免疫系の活動を抑制する薬です。重度のドライアイ症候群の治療に使用されることがあります。

この治療は、眼科でドライアイの専門家を介してのみ利用可能です。

根底にある病状の治療

ドライアイ症候群の原因となっている、根本的な病状がある場合、眼科医は適切な専門化の治療を受けることを推奨するでしょう。

手術

ドライアイが重度で、他の治療法で効果が見られない場合は、手術も選択肢の一つになります。ドライアイを治療するために、使用されることのある手術が、以下の2種類です。

涙道閉塞治療

涙管の閉塞には、涙点プラグと呼ばれる小さなプラグ(栓)を使用し、涙点をふせぎます。このことで、涙が涙管に流出せず、目を潤ったまま保つことができます。

通常は、手術が効果があるかを判断するために、最初はシリコン製のプラグを一時的に使用します。その後、効果が期待できるようであれば、より恒久的なプラグに交換します。

より重篤な症例にでは、熱で涙管を密閉する(焼灼する)こともあります。このことで排水管を恒久的にふさがくことができます。

唾液腺の自家移植

唾液腺の自家移植は一般的ではありませんが、他の治療法をすべて試しても効果がなかった場合の治療法として、推奨されています。

この手術では、下唇から唾液を生成する腺の一部を除去し、それらを目の周りの皮膚の下に配置します。腺によって唾液を作り出すことで、涙の代替物として働かせます。

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