認知症とは?

症状

認知症とは、思考、記憶、そして論理的思考力といった、認知機能や、行動に移す能力を失うことで、これにより、日常生活に妨げが出ます。認知症の重症度は様々で、ただ、患者の機能に影響が出始めるだけの軽度の段階から、他人の助けがなければ、日常生活の基本的な活動を行うことができないほどの最も重い段階まであります。

認知症のサインや症状は、脳の健康なニューロン(神経細胞)の一つが機能しなくなり、他の脳細胞との接続を失って死ぬことで発生します。加齢に伴って、誰しもニューロンを失いますが、認知症の人では、通常よりも、遥かに多くのニューロンが失われるのです。

認知症の患者は、年齢が上がるに連れて増加しますが(最大、85歳以上の人の半分が、何らかの形の認知症を患っていると考えられています)、通常の加齢の現象というわけではありません。認知症の何のサインもなく、90代や、それ以上の年齢になる人もいます。認知症の一種である、前頭側頭障害は、高齢者よりも、中年世代によく見られます。

物忘れは、認知症の症状としてよく見られますが、認知症の唯一のサインというわけではありません。認知症の人には、以下のような症状が見られます。

・2つ以上の主要な精神機能の損傷。これらの機能には、記憶、言語能力、視覚、集中力と注意力があります。また、論理的思考能力や問題解決能力など、認知能力も、これに含まれます。
・通常の日常生活の活動が行えないほど、脳の機能がダメージを受けている

さらに、認知症の人の中には、感情をコントロールできない人もいます。人格が変化することもあります。誰かに物を盗まれたというような、根拠が無い、強い思い込みをすることがあります。また、現実には存在しないものを見たり、経験したりする、幻覚が起こることもあります。

認知症の原因は、脳で起こっている変化によって異なります。他の認知症としては、レビー小体認知症、前頭側頭障害、血管性認知症があります。また、複数の疾患を同時に患い、そのうちの最低一つが認知症だという、混合型認知症の場合も多いです。例えば、アルツハイマー病と血管性認知症の両方を患う人もいます。

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