脳の働きを高め、物忘れを予防する9つのポイント

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誰でもたまには物忘れをすることがあると思います。喉まで出かかった言葉が何だったかわからなくなったり、絶対にそこに置いたという場所に鍵が見つからなかったり等、様々な例があります。年をとるにつれて、このようにコロッと物を忘れてしまうことは、より頻繁になっていくでしょう。

物忘れは治らないものと諦める必要はありません。以下にまとめた単純なステップを踏めば、あなたの脳の働きを高める手助けになるはずです。

1.運動をしましょう

1日に30分ウォーキングの時間をとることは、脳はもちろん、身体全体にも良いでしょう。

「体操は、年齢が上がるにつれて劣化する、記憶保持や精神機能に、最も効果的です。」と、ジョージタウン大学の医療センターにおける、記憶障害プログラムの責任者である、博士号を取得済みのR. Scott Turner は言います。

運動をすることは、物忘れに繋がる恐れのある、次のようなものを予防するのに役立ちます。

・糖尿病
・高血圧
・高コレステロール
・肥満
・脳卒中

運動には、健康的な脳の神経細胞の生成を促進する働きのある、脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれるタンパク質の放出を促す働きもあるということが、一部の研究では指摘されています。この放出によって、脳の働きが高められる可能性があります。

2.地中海風料理

健康的な食生活もまた、もちろん脳に良いです。実は、記憶保持に抜群に最適な食スタイルが1つあります。「地中海風料理が良いというのは確かです。」と、ジョンズ・ホップキンス・メディスンの神経学者であるArgye Hillisは言います。

地中海風料理というのは、パスタやピザのことを指して言っているのではないと彼女は言います。「そうではなく、十分な量の果物や野菜、赤身肉よりも魚、そして、オリーブオイルのことを言っています」

ある研究によると、この食生活をしっかりと続けた人は、思考や記憶に関する問題が、他の食生活の人と比べて、20%も出にくくなるということがわかっています。

3.頭の体操をしましょう

「身体の体操と同じように、頭の体操も有効です。」と言うのは、デューク医療大学の、老人医学分野責任者、Mustafa Husain です。

カードゲームや読書会への参加、友達とのフットボール観戦、脳トレアプリで遊ぶ等、どんなものでも頭を刺激する活動ならば、脳の活性化に繋がるでしょう。

4.社交的になることを心がけましょう

例えば先ほど挙がったカードゲームや読書会は、脳を活性化すると同時に、脳にとって重要な要素の1つである、社交性も育ててくれます。「人は社会的に繋がりを持っていればいるほど、精神機能や記憶の保持が上手くいく傾向があります。」とTurnerは言います。

社会との交流は、心的状態を向上させると共に、関連して記憶機能も向上させます。「社会的に孤立した人の方が、社会と繋がりのある人よりも、鬱であることが多いです。」とHusainも言います。「そして鬱は、認知症に繋がってしまうことがあります。」

5.しっかりと眠りましょう

「ぐっすりと眠れていないと、注意力や集中力は下がり、通常の深い睡眠を確保できている人と比べると、精神機能は鈍ってしまいます。」とHusainは言います。

睡眠の質を高めるためには、次のようなコツを試してみてください。

就寝前にしっかりしたご飯を食べるのは避けましょう。

就寝時刻と起床時刻を毎日揃えましょう。

就寝時間直前のカフェインやアルコールの摂取は控えましょう。

煙草や、もしくは他の形状でのニコチンの摂取は避けましょう。

6.ストレスを溜め込まないようにしましょう

「ストレスは、脳には非常に悪影響です。」とTurnerは指摘します。ストレスホルモンやコルチゾールが高数値だと、脳から記憶を引っ張り出すのが困難になってしまいます。

ストレスを解消するのに、瞑想や、ヨガ、マッサージ等、色々な方法を試してみてください。

7.煙草はやめましょう

年をとるにつれて、煙草は物忘れをひどくしていってしまいます。もし喫煙者なら、すぐにやめるようにしましょう。

Turnerは、煙草の物忘れへの影響は、煙草によって起こり得る、脳内での小さな脳卒中に起因していると言います。禁煙を成功させるため、ニコチン代替薬や薬、もしくはカウンセリングを活用してみましょう。

8.医者に診てもらいましょう

病状が物忘れを引き起こすことも、場合によってはあります。次のような例が挙げられます。

・鬱
・糖尿病
・甲状腺疾患
・ビタミン欠乏症

睡眠薬や、抗不安薬などの特定の薬もまた、記憶力に影響を及ぼすことがあります。これらの病気を診断し、治療し、治療薬を確認するために、医者に診てもらいましょう。

9.記憶の仕方を工夫しましょう

日常生活に関する記憶が抜け落ちてしまうときは、いくつかの記憶の工夫をすると良いでしょう。私たちは常に、毎日新しい名前や単語を覚えますが、声に出してそれを言うことで、脳に新しい情報を刻み込みましょう。新しい名前をイメージと一緒に、関連付けて覚えるのです。例えばAprilという名前の女の子に出会ったときは、四月(April)の月を表す、満開の花木をイメージしましょう。

また、思い出しの作業を楽にするためには、家や職場の周りに付箋を貼り付けるか、スマートホンのリマインダー機能を使いましょう。例えば薬を飲む時間帯や、重要な会議に向かう時間を忘れてしまうことを、防ぐことができます。

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