耳鳴り

耳鳴りがする時はどうすればいい？

まず最初にすることとして、耳垢のようなものが外耳道を塞いでいないか確認するため、医師の診察を受けましょう。医師はあなたの現在の健康状態、病状、および薬物療法について質問し、根底にある病状などが、あなたの耳鳴りの原因でないかを調べます。

医師が耳鳴りの原因となる病状を見つけることができない場合は、耳鼻咽喉科医の受診をしましょう。そこでは、頭部、頸部、および耳を物理的な検査や、聴力検査を行うことで、耳鳴りの有無を判断します。また、聴覚を測定し、耳鳴りを評価することができる聴覚の専門医が紹介されることもあります。

耳鳴りがなくならないときは、どうすればいい？

一部の人は、耳鳴りがなくならなかったり、症状が悪化していくのを感じます。場合によっては、他の音が聞こえなくなったり、集中したり、眠れなくなるほど、症状が深刻になることもあります。医師は、耳鳴りの症状を軽減し、あなたの人生に与える影響を減らす方法を見つけるのを手伝ってくれるでしょう。

耳鳴りの治療法は？

耳鳴りにはまだ治療法はありませんが、症状とうまく付き合うために役立つ治療法があります。ほとんどの医師は、耳鳴りの重症度と、それが最も影響を与えるあなたの人生の領域に応じて、以下の治療法の組み合わせを提供します。

補聴器

補聴器は、しばしば耳鳴りを伴う、聴力喪失がが見られる人に効果的です。外部の騒音レベルを、慎重にコントロールするように調整された補聴器を使用すると、聞き取りやすくなります。聴力が良い人ほど、耳鳴りに気付かないかもしれません。

カウンセリング

カウンセリングは耳鳴りと一緒に暮らす方法を学ぶために役立つでしょう。ほとんどのカウンセリングのプログラムには、脳内で何が起こって、耳鳴りが生じているのかを学ぶための、教育的要素が含まれています。中には、耳鳴りに対する考え方や、耳鳴りへの反応を変えるのため方法を教えてくれるプログラムもあります。日中にリラックスしたり、夜にしっかり寝れるようになるため、耳鳴りを抑えるために、自分で何ができるかを学ぶこともできるでしょう。

装着式のサウンドジェネレーター

サウンドジェネレーターは、耳に装着し、穏かで心地よい音を聞くことで、耳鳴なりが気になるようにための、小型の電子機器です。一部の人々は、耳鳴りを完全に隠すために大きなマスキングを好みますが、ほとんどの場合、耳鳴りよりも少しだけ大きいマスキング音を好みます。マスキング音は、穏かな波の音や、ランダムトーン、または音楽にすることができます。

卓上型のサウンドジェネレータ

リラクゼーションや睡眠の促進のために使用されます。ベッドの近くに置くと、波、滝、雨、夏の夜などの音を再生するためにジェネレータをプログラムすることができます。耳鳴りが軽度の場合、これだけで十分眠れるかもしれません。

聴覚神経刺激

耳鳴りが非常に大きかったり、絶えず続いている人にとっての、比較的新しい技術です。手のひらサイズのヘッドフォン付きの装置を使用して、音楽に埋め込まれた広帯域の音響信号を配信します。この治療は、脳内の神経回路の変化を刺激し、最終的には耳鳴りに鈍感になります。この装置は、かなりの数の研究ボにおいて、耳鳴りを低減または排除するために有効であることが示されています。

人工内耳

・人工内耳は、重度の難聴に伴う耳鳴りを患う人に、使用されることがあります。人口内耳が損傷部分を避けて管を通し、聴神経を直接刺激する電気信号を送ります。この装置によって外耳音を取り込み、耳鳴りをマスクし、神経回路の変化を刺激します。

抗うつ薬や抗不安薬

気分を改善し、睡眠を改善するために、医師によって処方されることがあります。

他の薬剤

耳鳴りの代替治療薬としてドラッグストアやインターネットで入手可能なものもありますが、これらはは臨床試験において効果が証明されていません。

耳鳴りを予防したり、悪化するのを防ぐためにできるこｔ

耳鳴りの最も一般的な原因の1つである騒音誘発性難聴は、内耳の感覚有毛細胞の損傷の結果として生じます。音から遠ざかり、音量を下げたり、耳栓や耳あてを着用したりするなど、大きな騒音にさらされることを制限することは、耳鳴りの予防や悪化を防ぐのに役立ちます。