有酸素運動とウエイトトレーニングで骨を強くする
若い女性は、たった6ヶ月運動するだけで骨密度を高めることができます。それまでしばらく運動していなかったとしてもです。
その鍵は、ハイ・インパクトの有酸素運動と筋力トレーニングを組合わせることです。新たな研究では、踏み台昇降によって脚、背骨、かかとの骨密度を最も高めることができ、寛骨はウエイトトレーニングによってより強化できるということが明らかになりました。
言い換えれば、このようなタイプの運動をいくつかあるいは両方やりましょう。それと同時に、上半身の骨を形成するためのウエイトトレーニング運動も加えましょう。これによってすぐに骨に良い効果をもたらすことができる、とCalifornia State Polytechnic UniversityのMichael T.C. Liang氏は新たな発表で述べています。
有酸素運動とウエイトトレーニングがしのぎを削る
Liang氏の研究では、運動することで女性の骨が強化されました。参加者は20~35歳の女性でした。多くのアメリカ人と同じように、彼女たちはほとんど体を動かさず、基本的に全く運動をしていませんでした。
Liang氏と彼の同僚たちは、女性を3つのグループに分けました。1つのグループ(29人)はハイ・インパクトの踏み台昇降運動を週に3回、6ヶ月間行いました。別のグループ(20人)は下半身の筋力トレーニングを6ヶ月間行いました。残りのグループ(20人)は特に運動する必要はなく、怠惰なままでいてよいと言われていました。
運動をする必要があるグループの人たちは、運動をしている間徹底的に監督されていました。
研究の始めと終わりに、かかと、脚、背骨、臀部、手首の骨密度を測定しました。Liang氏のチームは、骨密度がどのくらい変化したか観察しました。
有酸素運動の利点
踏み段昇降運動を行ったグループは、かかと、背骨、脚の密度が最も上がりました。
・寛骨の骨密度は3.3%上がった
・腰椎の骨密度は1.2%上がった
・脚の骨密度は0.9%上がった
筋力トレーニングを行ったグループは、臀部に関してはより良い結果が得られました。股関節骨頭の密度は0.9%増え、股関節の密度も全体的に高くなりました(0.1%)。一方で、かかとの骨密度は0.1%上がったものの、脚の骨密度は0.4%下がりました。
有酸素運動を行ったグループでは、寛骨の密度は0.1%下がり、股関節骨頭の密度は0.7%下がりました。
正式な運動プログラムを課されていなかった女性はどうでしょうか?彼女たちのかかとの骨密度は0.2%下がりました。しかし、臀部や脚の骨密度は0.2%上がった、とプレスリリースでは述べられています。
結論:ハイ・インパクトの運動と筋力トレーニングを組合わせることで、骨に最も良い効果をもたらすことができる、と研究では示唆されています。強い骨にはじゅうぶんなカルシウム、ビタミンD、その他の栄養素も必要です。この点に関してはこの研究では述べられていません。