外耳炎の原因

その他

外耳炎にはいくつかの異なる原因があります。また、その他の要因によって病状が進行するリスクも高まります。

よくみられる原因

外耳炎には以下のようなものが含まれます。

・細菌感染症
ほとんどの場合は、緑膿金や黄色ブドウ球菌と呼ばれる細菌によって引き起こされます。

・脂漏性皮膚炎
皮膚の自然に脂ぎっている部分が炎症を起こすことがあり、耳に影響することがあります。

・中耳炎
耳のより奥のほうで起きた炎症の耳だれが外耳炎につながることがあります。

・真菌感染症
アスペルギリウスやカンジダ・アルビカンス(口腔カンジダ症(鵞口瘡)の原因菌でもあります)といった種類の菌によって引き起こされます。抗菌性もしくはステロイドの点耳薬を長期間にわたって使用することでより頻繁に起こります。

・炎症やアレルギー反応
外耳炎は、耳の薬や耳栓、シャンプー、汗といったものの耳との接触によって起きることがあります。

完全に治療を行わないことによって再発することもあります。

考えられる要因

以下に挙げるものは外耳炎の直接的な原因ではありませんが、かかりやすくする要因となることがあります。

過剰な湿気

外耳道に水分が入っていると感染症になりやすくなります。湿気は細菌、そして細菌ほどではありませんが菌類が繁殖するのに最適な環境を与えてしまいます。

リスクを高める行為には以下のものがあります。

・泳ぐこと(特に汚い、汚染された水で)
・汗をかくこと
・湿度の高い環境にいること

また、水が耳垢を洗い流してしまうことでかゆみが生じることがあります。

耳へのダメージ

外耳道はとても繊細であるため、以下のようなことで傷つくことがあります。

・耳の中を搔くこと
・耳掃除のしすぎ
・綿棒の挿入
・長時間にわたる耳栓やイヤホンの着用

補聴器の使用も外耳炎のリスクを高めます。

化学物質

特定の製品を耳の近くで使用すると外耳炎のリスクは高まります。

・ヘアスプレー
・染毛剤
・耳垢溶解薬

原因になりうる皮膚疾患
脂漏性皮膚炎も含む特定の皮膚疾患は外耳炎のリスクを高めます。

・乾癬
・アトピー性皮膚炎
・にきび

アレルギー

アレルギー性鼻炎やぜんそくにかかっている場合、外耳炎になるリスクが高まります。

免疫力の低下

以下に挙げるような免疫力の低下を招く病気に罹患していると、外耳炎になるリスクが高くなります。

・糖尿病
・HIVあるいはAIDS

化学療法のような一部のがん治療によって外耳炎になりやすくなることもあります。

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