空腹を感じることなく体重を落とす
Journal Appetiteで掲載予定のCornell Universityによる新しい研究によると、お腹が空腹で鳴ることもなく、お金のかかる流動食ダイエットに頼ることもなく、体重を落とす方法が見つかったようです。
参加者は量をコントロールされたランチを食べても、あとで追加的にカロリーを摂取して足りなかった分を埋め合わせするということがありませんでした。そこから研究者が気づいたのは、人間の体はエネルギー摂取が少し減ったくらいでは気づくことができないということです。
「食べものから摂れるエネルギーのうち余分な部分を少し減らすことで、さらに体重が増加することを防ぐことができるかもしれません。これを行うひとつの方法は、週に数回、量をコントロールしたランチを食べることです。」と、Cornell Universityの栄養科学および栄養心理学の教授であるDavid Levitskyさんと研究論文を共著した博士課程学生のCarly Pacanowskiさんは言います。
その研究では、17人のボランティアに1週間ビュッフェで好きなものを食べてもらい、その様子を詳細にモニタリングしました。次の2週間ではボランティアの半分に金銭的に購入可能なランチを6つのうちから1つ選んでもらいました。そのランチは量がコントロールされていますが、夕食などほかの食事やおやつの時間では好きなだけ食べても良いというルールでした。最後の2週間はボランティアのもう半分にまったく同じことをしてもらいました。
量をコントロールされたランチを食べている間、参加者はそれぞれ1日当たり1050キロジュール少なく摂取していることが分かり、平均0.5キログラム体重を減らすことに成功しました。
「この結果により、人間はエネルギー摂取を正確に調整することはできないということが確かめられました。1年を通じてこのダイエット法をすれば少なくとも11キログラムは体重を減らすことができます。」と、David Levitskyさんは話し、摂取エネルギーを減らす簡単で低コストな方法を明らかにする研究を添えました。