ストレスと疲労が性交時頭痛のリスクを高めます

多くの人が性交時頭痛と呼ばれる頭痛に悩まされています。この頭痛によって性交渉が楽しめなくなり、配偶者やパートナーとの関係の悪化を招くこともあります。

The Headache Clinicの医長であり、Health24の頭痛専門家でもあるElliot Shevel医師は上に述べたように説明しています。Shevel医師によると、性交時頭痛は二種類あります。より一般的なのは良性性交時頭痛です。良性性交時頭痛はセックスの最中もしくは後に定期的におきるもので、ひどい不快感をもたらしますが、命に関わるものではありません。

危険な頭痛

稀ではありますが、より危険な初発の性交時頭痛もあります。この頭痛は脳出血によって起きている可能性があり、深刻な問題のサインかもしれないのです。多くの患者はその痛み(頭への鋭い一撃のような)を経験した中で一番ひどい頭痛と形容します。このタイプの頭痛の疑いがある場合は、至急治療を受ける必要があります。

「ほとんどの場合、性交時頭痛はセックスの際の血圧の上昇と筋肉の緊張によるものであると考えられています。」とShevelは言います。性交時頭痛は頭痛の中では稀なケースで、女性より男性によくみられます。18~60歳の男性にみられる症状です。性交時頭痛のリスクを高める要因として挙げられるのは、ストレスや、疲労、そして頭痛の病歴です。

40歳以上の女性で、最近運動プログラムを始めた、もしくは既に偏頭痛や緊張性頭痛の病歴がある人は、他の女性よりも性交時頭痛になる可能性が高くなります。また、出産直後の6週間も女性にとっては性交時頭痛のリスクが高まる時期です。

Shevelは「幸いにも大抵の良性性交時頭痛は簡単に治療できます。何人かの患者の報告によると、よりゆっくりと性交渉を行い、徐々に興奮を高めることで一部の頭痛は回避できるようです。運動量の少ない体位で行うことや、セックスの後にリラックスすることも助けになります。」と述べています。また、日常生活におけるストレスが減ると共に性交時頭痛も消えることがよくあります。

いくつかのケースにおいて、特に女性にとっては、性交時頭痛はパートナーとの関係に対する不安の現れであることがあります。この場合は、パートナーと共に人間関係カウンセリングを受けるのが良いでしょう。

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